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細川俊夫 独音楽祭で4つの新作 ― フォーレ四重奏団、ムジークファブリークが初演

2016年 4月 1日付

© Kaz ishikawa


4月にドイツのハイデルベルクとケルンでそれぞれ開催される2つの音楽祭、「ハイデルベルクの春」と「アハト・ブリュッケン」において、細川俊夫作曲による4つの新作の初演が行われる。いずれも、フォーレ四重奏団とアンサンブル・ムジークファブリークという世界屈指の技巧的アンサンブルの演奏による注目の公演となるだろう。

「ハイデルベルクの春」では、細川の作品としては初となる楽器編成=ピアノ四重奏のための《レテ(忘却)の水》(2015)の初演が、4月19日にハイデルベルク大学構内のホールで行われる。演奏は、常設のピアノ四重奏団として、その音楽性と幅広い活動が高く評価されているフォーレ四重奏団。作品はエルンスト・フォン・ジーメンス音楽財団の助成を受けた同団の委嘱によって作曲され、彼らに献呈されている。

「アハト・ブリュッケン」では、4月30日にケルン市内各地で開かれるオープニング・コンサートにおいて、五重奏(クラリネット・ヴィオラ・ホルン・トロンボーン・ピアノ)のための《静かな河》(2016)、オーボエ独奏のための《3つのエッセイ》(2014)、ヴィオラ独奏のための《息吹き》(2016)の3曲の初演がアンサンブル・ムジークファブリークのメンバーによって行われる。


初演日程:

  • レテ(忘却)の水 ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ピアノのための(2015)|2016年4月19日 19:30開演・ハイデルベルク大学 Alte Aula(ハイデルベルク)|フォーレ四重奏団|[info]
  • 静かな河 五重奏のための(2016)|クラリネット、ヴィオラ、ホルン、トロンボーン、ピアノのために|2016年4月30日 17:15開演・DITIB中央モスク(ケルン)|アンサンブル・ムジークファブリーク|[info]
  • 3つのエッセイ オーボエ独奏のための(2014)|2016年4月30日 18:15開演・DITIB中央モスク(ケルン)|Peter Veale(オーボエ)|[info]
  • 息吹き ヴィオラ独奏のための(2016)|2016年4月30日 20:00開演・聖ミカエル教会(ケルン)|Axel Porath(ヴィオラ)|[info]