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ヴィトマンのオラトリオ《ARCHE》 エルプフィルハーモニーで世界初演

2017年 1月10日付

© Marco Borggreve


ドイツ・ハンブルクの新たなランドマークとして昨年末に落成したコンサートホール「エルプフィルハーモニー」のオープニングを記念し、作曲家・演奏家・指揮者として活躍するイェルク・ヴィトマン作曲のオラトリオ《ARCHE》の世界初演が、1月13日に同メインホールで行われる。11日から3週間に渡って開催されるオープニング・コンサートシリーズの一環だ。

ヴィトマンの新作、オラトリオ《ARCHE》(2016)は、2人の独唱、大オーケストラ、オルガン、2群の混声合唱と児童合唱を擁し、演奏時間も2時間弱の大作となっている。今回の世界初演は、ケント・ナガノ指揮のもと、ソリストのマルリス・ペーターゼン(ソプラノ)とトーマス・E・バウアー(バリトン)ほか、ハンブルク州立フィルハーモニー管弦楽団、ハンブルク州立歌劇場合唱団、AUDIアカデミー児童合唱団、総勢300名近い演奏者によって行われる。

曲は〈I. 光あれ Es werde Licht〉〈II. 洪水 Die Sintflut〉… と題された5つのセクションに分かれる。リブレットは、聖書や典礼文をはじめ、クラウディウス、シラー、クラブント、ニーチェといったドイツの作家や哲学者のほか、様々な時代のテクストを作曲者ヴィトマンが引用・編集したもので、神と人類の関係という壮大なテーマを描いている。調性的旋律から複雑な音響のテクスチュアまで、あるいは、独唱とピアノ伴奏のみの弱音から大オーケストラと合唱のトゥッティまで、豊かで工夫に富んだ音響によってリブレットの世界が表現される。

エルプフィルハーモニーは2100席とオルガンを擁するヴィンヤード型の大ホールと、500席規模のシューボックス型リサイタルホールのほか、スタジオ、ホテル、住居、レストラン、公共展示エリアを含む複合施設として、エルベ川に面した旧倉庫施設の上部に増設する形で建築された。設計はテート・モダン(ロンドン)の設計などで知られるスイスのヘルツォーク&ド・ムーロン。大ホールの音響設計は、サントリーホールやフィルハーモニー・ド・パリなど、国内外の数多くのホール設計を手がけている日本の永田音響設計による。大ホールは北ドイツ放送エルプフィルハーモニー管弦楽団(旧称:北ドイツ放送交響楽団)の本拠地となるほか、昨年12月の来日公演も記憶に新しいアンサンブル・レゾナンツもエルプフィルハーモニーを活動の拠点とする。


イェルク・ヴィトマン
ARCHE
2人の独唱、合唱、オルガン、オーケストラのためのオラトリオ
Jörg Widmann: ARCHE – Ein Oratorium für Soli, Chöre, Orgel und Orchester

テクスト:ハイネ、クラブント、クラウディウス、ブレンターノ、ミケランジェロ、アンデルセン、スローターダイク、シラー、アッシジのフランチェスコ、シンメルプフェニッヒ、チェラーノのトマス、聖書、典礼文
言語:ドイツ語・ラテン語
委嘱:ハンブルク州立フィルハーモニー管弦楽団
https://en.schott-music.com/shop/arche-1.html

世界初演
2017年1月13日[金]20:00 エルプフィルハーモニー 大ホール(ドイツ、ハンブルク)
ケント・ナガノ(指揮)
マルリス・ペーターゼン(ソプラノ)
トーマス・E・バウアー(バリトン)
ハンブルク州立フィルハーモニー管弦楽団
ハンブルク州立歌劇場合唱団
AUDIアカデミー児童合唱団
https://www.elbphilharmonie.de/en/whats-on/hamburg-philharmonic-state-orchestra-kent-nagano/6935