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エトヴェシュ《くちづけ》日本初演 日本・ハンガリー国交樹立150周年記念公演にて

2019年 1月 31日付

Eötvös Péter / ペーテル・エトヴェシュ

photo © Marco Borggreve

3月、舞台芸術創造事業の日本・ハンガリー国交樹立150周年を記念した公演「くちづけ~現代音楽と能~」において、ハンガリーを代表する現代作曲家ペーテル・エトヴェシュのメロドラマ《くちづけ》(演奏会形式)が青木涼子(能)のナレーション(日本語)と室内アンサンブルによって日本初演される。

ナレーターと5人の楽器奏者のための《くちづけ》(2018)は、イタリアの小説家アレッサンドロ・バリッコのベストセラー小説『絹』を基にしたメロドラマで、男性中心の能の世界から飛び出し、女性能役者として現代音楽と新しい表現形式を模索する青木涼子に捧げられたエトヴェシュの新作である。今回の日本初演は、去る1月27日スウェーデンで行われた世界初演(指揮:エトヴェシュ、ギャギーゴー・アンサンブル)に続く上演となる。

プログラムでは、三島由紀夫の自決からインスピレーションを受け、ハンガリーの詩人István Bálintが起草した脚本に基づくエトヴェシュのオペラ《Harakiri》(1973)も合わせて上演される(平田オリザの新演出による)。

日本の伝統と西洋のパースペクティヴの対話をテーマにした二作品を聴き比べる貴重な機会になるだろう。

ペーテル・エトヴェシュ
くちづけ
ナレーターと5人の楽器奏者のためのメロドラマ
Eötvös Péter: Secret Kiss
Melodrama for narrator and five instrumentalists
日本初演
青木涼子(ナレーション、能)、斎藤和志(フルート)、山根孝司(クラリネット/バスクラリネット)、横島礼理(ヴァイオリン)、多井智紀(チェロ)、神田佳子(打楽器)
2019年3月9日[土]16:00 東京文化会館
https://www.rekibun.or.jp/events/events-11436/