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ペンデレツキ《クレド》グリーン・エコーが日本初演

2019年 1月 31日付

Krzysztof Penderecki / クシシュトフ・ペンデレツキ

photo © Schott Promotion / Katharina Freiberger

3月9日、第60回グリーン・エコー演奏会で、ポーランドの作曲家クシシュトフ・ペンデレツキ《クレド》(1997-98)が井上道義の指揮、グリーン・エコー、名古屋フィルハーモニー交響楽団によって日本初演される。

ソリスト、混声合唱、オーケストラのためのクレド(1997-98)は、《ルカ受難曲》(1966)や《ポーランド・レクイエム》(1980-84/93/2005)と並んで、ペンデレツキが長年に渡って培ってきたローマ・カトリックの聖書とミサ曲に対する深い造詣と洞察が反映された作品である。ミサ通常文のなかでも「クレド」がもっとも重要なテクストと語るペンデレツキは、当初の構想とは異なり最終的にクレドのみを完成させた。しかし、この《クレド》には、他のミサ(通常文)のために書いた全てのスケッチが含まれている。こうしてひとつに纏められた《クレド》は、1時間にも及ぶ長大な合唱作品となった。本作はこれまでに欧米各地で数多くの上演を重ねてきたが、今回、ようやく実現する日本初演に注目が集まる。

プログラムでは、ペンデレツキのアイデンティティと切り離せないアウシュヴィッツの犠牲者を悼むオラトリオ《怒りの日》(1967)といわば対をなす、弦楽オーケストラのための《広島の犠牲者に捧げる哀歌》(1960)も併わせて演奏される。

クシシュトフ・ペンデレツキ
クレド
Krzysztof Penderecki: Credo
日本初演
モニカ・ブチュコフスカ、アグニエシュカ・グロハラ(以上ソプラノ)、ヨアンナ・モトゥレヴィチ(メゾ・ソプラノ)、ピオトル・マチェヨフスキ(テノール)、バヴェウ・コウォジェイ(バス)、井上道義(指揮)、名古屋フィルハーモニー交響楽団、グリーン・エコー、名古屋少年少女合唱団
2019年3月9日[土]17:00 愛知県芸術劇場コンサートホール
http://www.greenecho.jp/top.htm