一柳慧
Toshi Ichiyanagi
1933 -
神戸生まれの作曲家、ピアニスト。10代から音楽の才能を開花。毎日音楽コンクール(現、日本音楽コンクール)で3年連続入賞(うち2回は第1位)、天才少年の名をほしいままにする。1954年からニューヨークのジュリアード音楽院で学び、その後ジョン・ケージに学び、当時の最も前衛的な音楽に強い影響を受け、1961年に帰国。国内でケージの音楽を日本に伝えるべく行った一連の演奏会は、歴史的かつ伝説的企画として、一柳の名前とともに刻まれている。現在までに8曲を数える交響曲や5曲のピアノ協奏曲、様々な楽器のための室内楽など、多種多様の作品を次々と生み出している一柳だが、どの作品にも時間、自然、環境などのキーワードと、伝統的なサウンドが共通しており、スケールの大きい豊かな音楽ばかりである。