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作曲家

細川俊夫
Toshio Hosokawa
1955.10.23 –



© Kaz ishikawa

二人静
Futari Shizuka




二人静(2017)
—海から来た少女—
Futari Shizuka
—The Maiden from the Sea—

オペラ(1幕1場)
能『二人静』による
原作(日本語): 平田オリザ
オペラ台本(英語): 細川俊夫
英語翻訳協力: ブライアリー・ロング、カールステン・ヴィット、セリア・ウィン・ウィルソン
登場人物: ヘレン(ソプラノ) 静(能役者)
編成: 1(pic&bfl).1(ca).2(2.bcl).1(cbsn)-2.1.1.1-3perc(I: 3sus cym, tam-t, b.d; II: gong, tam-t, 2wdbl, 4furin, anti cym, water; III: vib, gong, bng(2 pairs), 4fruin, 4rins on timp, anti cym, water)-pno(cel), hp-str(3.0.2.2.1)
演奏時間: 40分
委嘱: アンサンブル・アンテルコンタンポラン
初演(演奏会形式): 2017年12月1日 – パリ – シェシュティン・アヴェモ、青木涼子、アンサンブル・アンテルコンタンポラン、マティアス・ピンチャー指揮
出版社: ショット・ミュージック 演奏用楽譜: レンタル

あらすじ

難民となった少女(ヘレン)は幼い弟を失い、地中海の海辺に流れ着く。茫然自失のヘレンに、12世紀の日本に生きた舞手(静)が取憑く。かつて力ある武将の恋人であった舞手は、彼の子を身ごもっていた。しかし時の権力者(武将の兄)の命によって、武将は叛逆者として討伐され、舞手の息子もまた生まれたばかりで砂に埋められてしまった。抗い難い暴力の犠牲となった2人の女性の悲劇は、時間と場所を超えて重なり合い、やがて2人の声は1つのものになっていく。

上演履歴

2017年12月1日 — シテ・ドゥ・ラ・ミュジーク(パリ,フランス)
世界初演 — 演奏会形式
シェシュティン・アヴェモ(ヘレン),青木涼子(静),アンサンブル・アンテルコンタンポラン,マティアス・ピンチャー(指揮)

2017年12月3日 — ケルン・フィルハーモニー(ケルン,ドイツ)
ドイツ初演 — 演奏会形式
シェシュティン・アヴェモ(ヘレン),青木涼子(静),アンサンブル・アンテルコンタンポラン,マティアス・ピンチャー(指揮)