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作曲家

細川俊夫
Toshio Hosokawa
1955.10.23 –



© Kaz ishikawa

班女
Hanjo

班女(2003-04)Hanjo

オペラ(1幕)
リブレット: 原作: 三島由紀夫『班女』(『近代能楽集』より) 英訳: ドナルド・キーン オペラ台本: 細川俊夫
登場人物: 花子(ソプラノ) 実子(メゾソプラノ) 吉雄(バリトン)
編成: 1 (also picc & b.fl). 1 (also E.hn). 1 (also b.cl). 1 (also c.bsn) − 1. 1. 1. 0 − 2perc (b.dr/4tom-t/4bongos/vibr/marimb/cym.ant/t.bells/tam-t/4trgl/4Japanese wind Glocken/4rins on timp) − harp, celesta − strings
演奏時間: 80分
委嘱: エクサンプロヴァンス音楽祭2004
初演: 2004年7月8, 10, 12, 14, 16, 17, 19, 20, 23, 25日 − エクサンプロヴァンス音楽祭2004、エクサンプロヴァンス − インゲラ・ボーリン/ゾフィー・カルトホイザー(花子) リッリ・パーシキヴィ/フレドリカ・ブリレンブルク(実子) ウィリアム・デイズリー(吉雄) アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル演出、モネ劇場室内管弦楽団、大野和士(7月8, 10, 12, 14, 16, 17, 19, 20日)/ジョルジュ=エリー・オクトール(7月23, 25日)指揮
出版社: ショット・ミュージック 演奏用楽譜: レンタル




Hanjo - La Monnaie 2004 © Johan Jacobs

物語の背景

芸者花子は吉雄と契りを結び、再会を誓い互いに扇を交換して別れた。その後吉雄が花子の前に姿を現すことはなかった。老嬢実子は、吉雄を待ち続けて狂女となった花子を落籍して自宅で囲っている。

あらすじ

狂女花子が、扇を手に、来る日も来る日も駅で吉雄を待っている。その花子の奇行が新聞沙汰となってしまう。記事を読んだ実子は、それがいずれ吉雄の目にとまり、二人が再会してしまうのではないかとおそれる。世間から花子を遠ざけるため、実子は花子を旅行に誘うが、花子は聞く耳をもたない。新聞記事をみた吉雄が扇をもって実子の家を訪れる。実子の妨害にもかかわらず吉雄は花子と再会する。しかし、吉雄を見た花子はその男が吉雄ではないという。

上演履歴

2004年7月8日・10日・12日・14日・16日・17日・19日・20日・23日・25日 — ジュ・ドゥ・ポム劇場(エクサンプロヴァンス,フランス) — エクサンプロヴァンス音楽祭2004
世界初演
演出:アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル
インゲラ・ボーリン/ゾフィー・カルトホイザー(花子),リッリ・パーシキヴィ/フレドリカ・ブリレンブルク(実子),ウィリアム・デイズリー(吉雄),モネ劇場室内管弦楽団,大野和士(7月8, 10, 12, 14, 16, 17, 19, 20日)/ジョルジュ=エリー・オクトール(7月23, 25日)(指揮),大野和士,ジョルジュ=エリー・オクトール(以上指揮)

2004年9月7日・8日・9日・10日・11日・12日 — モネ劇場(ブリュッセル,ベルギー)
ベルギー初演
演出:アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル
インゲラ・ボーリン(花子),リッリ・パーシキヴィ/フレドリカ・ブリレンブルク(実子),ウィリアム・デイズリー(吉雄),モネ劇場室内管弦楽団,大野和士(9月7, 8, 9, 12日)/ジョルジュ=エリー・オクトール(9月10, 11日)(指揮)

2005年8月6日 — カンプナーゲル(ハンブルク,ドイツ)
ドイツ初演
演出:ルカ・ヴェジェッティ
ゾフィー・カルトホイザー(花子),リッリ・パーシキヴィ(実子),ヤーロン・ヴィントミュラー(吉雄),ムジークファブリーク,大野和士(指揮)

2005年12月16日・18日 — ポルトガル国立歌劇場(リスボン,ポルトガル)
ポルトガル初演
演出:アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル
ゾフィー・カルトホイザー(花子),フレドリカ・ブルンブルク(実子),ルイ・ロドリゲス(吉雄),ポルトガル交響楽団,ホアン・パウロ・サントス(指揮)

2007年5月12日・22日・27日,6月3日・6日・13日 — ビーレフェルト歌劇場(ビーレフェルト,ドイツ)
演出:パトリック・シマンスキ
Victoria Granlund(花子),Lien Hageman(実子),Peter Schone(吉雄),ビーレフェルト歌劇場管弦楽団,ケヴィン・ジョン・エデュセイ(指揮)

2008年3月5日・9日・12日・14日 — フランス国立リヨン歌劇場(リヨン,フランス)
演出:アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル
クレア・デボノ(花子),フレドリカ・ブリレンブルク(実子),アンドリュー・シュレーダー(吉雄),フランス国立リヨン歌劇場管弦楽団,ヨハネス・デビュス(指揮)

2009年8月21日・23日・26日 — サントリーホール(東京) — サントリー音楽財団サマーフェスティバル2009
日本初演
演出:ルカ・ヴェジェッティ
半田美和子(花子),フレドリカ・ブリレンブルク(実子),小森輝彦(吉雄),東京シンフォニエッタ,ヨハネス・デビュス(指揮)

2009年9月14日 — テアトロ・アストラ(トリノ,イタリア)
イタリア初演
演出:ルカ・ヴェジェッティ
半田美和子(花子),フレドリカ・ブリレンブルク(実子),小森輝彦(吉雄),ムジークファブリーク,ヨハネス・デビュス(指揮)

2009年9月15日 — ミラノ・ピッコロ・テアトロ(ミラノ,イタリア)
演出:ルカ・ヴェジェッティ
半田美和子(花子),フレドリカ・ブリレンブルク(実子),小森輝彦(吉雄),ムジークファブリーク,ヨハネス・デビュス(指揮)

2011年4月10日・12日・13日・15日・16日 — モネ劇場(ブリュッセル,ベルギー)
演出:アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル
インゲラ・ボーリン/ゾフィー・カルトホイザー(花子),リッリ・パーシキヴィ/フレドリカ・ブリレンブルク(実子),ウィリアム・デイズリー(吉雄),モネ劇場室内管弦楽団,コーエン・ケッセルス(指揮)

2011年4月27日,5月8日 — Het Muziektheater(アムステルダム,オランダ)
オランダ初演
演出:アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル
インゲラ・ボーリン/ゾフィー・カルトホイザー(花子),リッリ・パーシキヴィ/フレドリカ・ブリレンブルク(実子),ウィリアム・デイズリー(吉雄),モネ劇場室内管弦楽団,コーエン・ケッセルス(指揮)

2011年9月29日,10月1日・3日・5日・7日・8日 — Landschaftspark Duisburg-Nord(デュイスブルク,ドイツ) — ルール・トリエンナーレ
演出:カリスト・ビエイト
シェシュティン・アヴェモ (花子),ウルズラ・ヘッセ・フォン・デン・シュタイネン(実子),ゲオルク・ニグル(吉雄),ムジークファブリーク,ゲイリー・ウォーカー(指揮)

2012年1月20日・22日 — アステールプラザ(広島)
演出:平田オリザ
半田美和子(花子),藤井美雪(実子),小島克正(吉雄),広島交響楽団,川瀬賢太郎(指揮)

2013年6月22日・24日・30日 — ベルリン国立歌劇場(ベルリン,ドイツ) — FESTIVAL FÜR NEUES MUSIKTHEATER „INFEKTION!“
演出:カリスト・ビエイト,舞台:Susanne Gschwender,衣装:Anna Eiermann
インゲラ・ボーリン(花子),ウルズラ・ヘッセ・フォン・デン・シュタイネン(実子),ゲオルク・ニグル(吉雄),ベルリン国立歌劇場管弦楽団,Günther Albers(指揮)

2016年5月22日・24日・29日,6月1日・3日・5日 — Konzert Theater Bern(ベルン,スイス)
スイス初演
演出:Florentine Klepper,舞台:Martina Segna,衣装:Adriane Westerbarkey
Yun-Jeong Lee(花子),Claude Eichenberger(実子),Robin Adams(吉雄),ベルン交響楽団,Kevin John Edusei(指揮)