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武満徹の『伊豆の踊子』

2009年 4月 3日付

東京国立近代美術館フィルムセンターで今月開催の映画上映シリーズ「映画の中の日本文学 Part2」において、武満徹が音楽を担当した恩地日出夫監督『伊豆の踊子』が、4月8日15時と4月16日19時の2回上映される。川端康成の小説『伊豆の踊子』は、これまでに6回映画化されているが、この1967年公開の恩地作品はその5回目にあたる。

「これは、ぼく自身好きな音楽です。」*1 と作曲家は語っているが、上映頻度が少ない上、DVDなども発売されておらず、この映画に接することができる機会はかなり限られている。今回は、たいへん貴重なチャンスだと言えるだろう。

一部の音楽は、後に《2つのシネ・パストラル》第2曲の〈薫〉として編曲され、1996年小澤征爾指揮新日本フィルハーモニー交響楽団で初演された。

*1「収録作品について」(インタビュー構成・貝山知弘)
『武満徹の世界/オリジナル・サウンド・トラック』(SLC、1996年)所収


東京国立近代美術館フィルムセンター上演詳細
http://www.momat.go.jp/FC/NFC_Calendar/2009-4/kaisetsu_5.html

《2つのシネ・パストラル》詳細