東京国立近代美術館フィルムセンターで2月20日から始まる特集上映「映画監督 篠田正浩」において、『はなれ瞽女おりん』をはじめとする武満徹が音楽を担当した篠田作品16本が上映される。篠田の第2作『乾いた湖』から、武満が映画に関わった最後の仕事『写楽』に至るまでの、長期間にわたる武満と篠田の全ての共同作業を、スクリーンを通して回顧できるまたとない機会である。上映予定は以下の通り。

・乾いた湖（1960）
・涙を、獅子のたて髪に （音楽は武満と八木正夫の共作／1962）
・乾いた花 （音楽は武満と高橋悠治の共作／1964）
・暗殺 （1964）
・美しさと哀しみと（1965）
・異聞猿飛佐助 （1965）
・処刑の島 （1966）
・あかね雲 （1967）
・心中天網島 （1969）
・沈黙（1971）
・化石の森 （1973）
・卑弥呼 （1974）
・桜の森の満開の下（1975）
・はなれ瞽女おりん （1977）
・鑓の権三（1986）
・写楽（1995）

各作品の上映スケジュールと解説、また武満が関わらなかったその他14本の作品詳細については、下記フィルムセンターのウェブ・サイトを参照。

――特集上映詳細
「映画監督 篠田正浩」（東京国立近代美術館フィルムセンター）

――武満徹作品（ショット・ミュージック管理楽曲）

2つのシネ・パストラル（1996）
オーケストラのための
映画音楽の演奏会用編曲版

1. おりん －『はなれ瞽女おりん』より－　Orin －from Orin / Banished－
2. 薫 －『伊豆の踊り子』より－　Kaoru －from Izu Dancer－