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一柳慧《マリンバ協奏曲》世界初演

2012年 12月28日付

©Koh Okabe

一柳慧の新作、《マリンバ協奏曲》が、2013年1月19日の関西フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサート「Meet the Classic vol. 26」で世界初演されます。委嘱は日本のマリンバ演奏における第一人者、種谷睦子。この世界初演では種谷自身がソリストを務めます。一柳80歳のアニヴァーサリー・イヤーとなる2013年、その幕開けにふさわしいコンサートとなるでしょう。

“日本は世界の中でも、もっともマリンバの盛んな国であろう。事実、これまでに多くの優れた奏者を輩出している。しかし、弦楽器や管楽器などにくらべると、マリンバや打楽器への関心が低いせいか、日本の作曲家によるマリンバのための協奏曲は大変少ない。

私はこれまで《源流》《森の肖像》《風の軌跡》《パガニーニ・パーソナル》など、ソロからアンサンブルまでのマリンバの作品を少なからず書いてきた。これらの曲はコンクールの課題曲や演奏会でもしばしば取り上げられ、好意的に評価されてきた。今回、日本のマリンバソリストとしては第一人者の種谷睦子さんからの委嘱と、指揮者の藤岡幸夫氏並びに関西フィルハーモニー管弦楽団の協力によって2013年1月に初演されるマリンバ協奏曲を作曲する機会に恵まれた。

曲は厳密な書法によっているが、即興的なカデンツァの要素を包含した構造による序奏的な第1楽章と、二重全音階や5音階を活用した速いテンポの第2楽章の2つの楽章から成る。この私の協奏曲をきっかけに、今後、マリンバや打楽器による、より多彩な組合わせの曲が書かれるようになることを期待したい。”

一柳慧


一柳慧
マリンバ協奏曲

委嘱:種谷睦子
演奏時間:18分
編成:2(II also picc).2.2.2 - 3.3.3.1 - 3perc(timp, b.dr, tam-t, cym, vib, s.dr, glsp) - pno - 14.12.10.8.6


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関西フィルハーモニー管弦楽団ニューイヤーコンサート
「Meet the Classic vol. 26」
2013年1月19日(土)15:00開演 いずみホール
http://www.kansaiphil.jp/modules/concert/index.php?content_id=533

種谷睦子(マリンバ)
藤岡幸夫(指揮)
関西フィルハーモニー管弦楽団