コンポージアム2013「ハリソン・バートウィスルを迎えて」
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東京オペラシティの同時代音楽企画『コンポージアム』。15回目となる今年は、現代イギリス音楽界を代表する巨匠、作曲家ハリソン・バートウィスルを迎えて開催されます。
+東京オペラシティ|コンポージアム2013「ハリソン・バートウィルスを迎えて」
『コンポージアム』は毎年、世界的な作曲家ひとりを審査員に迎えて開催される「武満徹作曲賞」と、その作曲家の作品を特集する個展によって構成され、これまでにアンリ・デュティユー、ジェルジ・リゲティ、ルチアーノ・ベリオ、湯浅譲二、マグヌス・リンドベルイ、スティーヴ・ライヒ、ヘルムート・ラッヘンマン、サルヴァトーレ・シャリーノ、細川俊夫らが登場してきました。
5月23日の個展演奏会「ハリソン・バートウィスルの音楽」では、バートウィスルの洗練されたオーケストレーションを堪能できる3作品:金管楽器、打楽器とコントラバスのための《ある想像の風景 An Imaginary Landscape》(1971年作曲/BBCがISCM音楽祭のために委嘱/ピエール・ブーレース指揮BBC交響楽団が同年初演)、《ヴァイオリン協奏曲 Concerto for Violin and Orchestra》(2009-2010年作曲/クリスティアン・テツラフ独奏、マルチェロ・レーニンガー指揮ボストン交響楽団が2011年に初演)、《エクソディ ‘23:59:59’ Exody》(1997年作曲/ダニエル・バレンボイム指揮シカゴ交響楽団が1998年に初演)が、全曲日本初演として演奏されます。指揮は現代作品のスペシャリストとしてバートウィスルの信頼も厚いステファン・アズベリー、ヴァイオリン独奏はダニエル・ホープ、オーケストラは東京交響楽団です。
5月26日「2013年度 武満徹作曲賞 本選演奏会」では、28カ国97作品の中から審査員バートウィスルによる譜面審査で選ばれた4作品が演奏され、バートウィスルによって最終的な受賞作が決定します。
+「2013年度武満徹作曲賞 譜面審査を終えて」ハリソン・バートウィスルのコメント全文
また関連企画として5月21日、「明治学院大学文学部芸術学科講演会?ハリソン・バートウィスルを迎えて?」が明治学院大学白金校舎 アートホールで開かれます。講師はバートウィスルと、岡部真一郎(明治学院大学教授/日本近代音楽館副館長)。
バートウィスル
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ハリソン・バートウィッスル 作品カタログ(2012年12月4日付)