一柳慧《クラリネット六重奏曲》世界初演 Avanti! 室内アンサンブル
Toshi Ichiyanagi © Koh Okabe
一柳慧の新作《クラリネット六重奏曲》(2013)の世界初演が10月5日、神奈川県民ホールで行われます。演奏は、フィンランドを拠点とする「Avanti! 室内管弦楽団」から、中心メンバーであるカリ・クリーックら6名の演奏家で構成される「Avanti! 室内アンサンブル」。この来日公演は、一柳が芸術総監督を務める第20回神奈川国際芸術フェスティヴァルの一環として、一柳自身のプロデュースによって開催されるものです。
芸術監督としてAvanti!を率いるクラリネット奏者カリ・クリーックは、ソリストとしてロイヤル・コンセルトヘボウ管、ニューヨーク・フィル、フィンランド放送響、N響など、世界中のオーケストラと共演し、繊細かつ卓越した演奏技術と豊かな創造力が高く評価されています。今回の来日公演ではクリーックを筆頭に、2011年カーネギーホールでの演奏が好評を博したAvanti! カルテット、そして気鋭の若手ピアニスト、エミル・ホルムストルムら6名によって、一柳作品のほか、シベリウス、ラウタヴァーラ、ノルドグレンらの作品が演奏されます。この来日公演は、10月6日・東京公演(東京ワンダーサイト)、10月9日・金沢公演(金沢21世紀美術館)と続きます。
近年、フィンランドの音楽シーンとの関わりを深める一柳。2010年夏、一柳はポルヴォーで行なわれる音楽祭「Avanti! サマー・サウンド・フェスティバル」のテーマ作曲家として招かれ、その多くの作品がフィンランドの聴衆に紹介されました。その後も日本・フィンランド新音楽協会理事長として両国の音楽交流に尽力し、2012年には《ピアノ協奏曲第5番「フィンランド」》を作曲し、フィンランドという土地とそこに住む人々の印象を反映させています。
一柳慧《クラリネット六重奏曲》
クラリネット、ピアノ、弦楽四重奏のための
2013年10月5日 15:00開演 神奈川県民ホール 小ホール[世界初演]
2013年10月6日 東京ワンダーサイト
2013年10月9日 金沢21世紀美術館
Avanti! 室内アンサンブル
http://www.kanagawa-kenminhall.com/Avanti/