細川俊夫 ピアノのための《エチュード》全6曲 児玉桃が日本初演
©Marco Borggreve
ピアニストの児玉桃が12月6日、細川俊夫作曲によるピアノのための《エチュード》全6曲を演奏します。エチュードの3番から6番はこれが日本初演となります。東京オペラシティコンサートホールで開かれる「児玉 桃 ピアノリサイタル」にて。
児玉は去る11月23日、スイスのルツェルン音楽祭でソロ・コンサートを行い、同作品の世界初演を行ったばかり。同一のプログラムによる今回のリサイタルでは、一層深まった表現が期待されます。
ピアノのための《エチュード》は全6曲の連作となっており、細川の新たなピアノ書法が現れた作品です。3番から6番は、ルツェルン音楽祭、東京オペラシティ文化財団、英ウィグモア・ホールの共同委嘱によって今年作曲されました。1番《2つの線》は、2011年第58回ブゾーニ国際ピアノコンクールのソロ・ファイナル課題曲として作曲され、同年8月にニコラス・ホッジスによって初演、2012年4月に伊藤恵によって東京で改訂版初演、2番《点と線》は2012年に中電不動産株式会社の委嘱で作曲され、翌2013年2月に小菅優によって初演が行われました。
このリサイタルの後も、12月8日に広島アステールプラザで、さらに来年4月6日にウィグモア・ホール(イギリス初演)で、児玉による細川の《エチュード》全6曲の演奏が予定されています。
細川俊夫
ピアノのための《エチュード》
- 2つの線
- 点と線
- 書(カリグラフィー)、俳句、1つの線
- あやとり、2つの手による魔法(呪術)、3つの線
- 怒り
- 歌、リート
2013年12月6日(金)19:00 東京オペラシティ コンサートホール
児玉 桃 ピアノリサイタル
全曲版日本初演
http://www.operacity.jp/concert/calendar/detail.php?id=5436
2013年12月8日(日)15:00 広島アステールプラザ
HIROSHIMA HAPPY NEW EAR XVI ?色彩豊かな音の世界へ?
http://www.a-net.shimin.city.hiroshima.jp/www/contents/1212396350537/index.html
2014年4月6日(日)19:30 ウィグモア・ホール
イギリス初演
http://www.wigmore-hall.org.uk/whats-on/productions/momo-kodama-piano-33074