湯浅譲二、一柳慧、権代敦彦など9作品を初演 「篠﨑史子ハープの個展XIV」
ハープ奏者、篠﨑史子が10月2日、第14回を数える「篠﨑史子ハープの個展」を東京のサントリーホール・ブルーローズで開催する。一柳慧と権代敦彦によるそれぞれの新作や、湯浅譲二の作品の編曲版ほか、ソロ・デュオあわせて9作品、全曲初演という意欲的なプログラムだ。
一柳慧《水調子 Water Tune》(2017)、権代敦彦《夕やけ Sunset》(2017)、湯浅譲二/今井智景《雪は降る Snow falling down》(2013/2017)は、いずれもハープ独奏のための作品。このほか近藤譲、池辺晋一郎、野平一郎、猿谷紀郎、鷹羽弘晃、薮田翔一による新作が披露される。
「ハープの個展」は1972年に初回が行われ、今回の公演は45周年記念となる。シリーズを通じて篠﨑は、日本の作曲家への作品委嘱とその初演を意欲的に継続してきた。これまでに生み出された数多くのハープ作品のなかには、湯浅《ハープのある時空》(1999年10月・第7回)、一柳《コンチェルタート》(2004年11月・第9回)、権代《ピエタ》(2007年12月・第10回)、一柳《変容する空間》(2009年11月・第11回)、権代《マトリックス》(2012年10月・第12回)も含まれる。
現代のハープ音楽の発展において常に重要な役割を果たしてきた同シリーズは、2001年「ハープの個展VII」で平成13年度芸術祭優秀賞、第20回中島健蔵音楽賞、第1回佐治敬三賞、2007年「ハープの個展X」で第17回朝日現代音楽賞、2012年「ハープの個展XII 40周年記念演奏会」で平成24年度芸術選奨文部科学大臣賞を受賞するなど、高く評価されている。
篠﨑史子ハープの個展XIV ~ハープの個展45周年記念~
2017年10月2日(月)19:00 サントリーホール(東京)
篠﨑史子、篠﨑和子(ハープ)
http://www.tokyo-concerts.co.jp/jp/concerts/20171002/