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細川俊夫のオペラ《松風》モネ劇場で5月に世界初演

2011年 3月29日付

細川俊夫の3作目となるオペラ《松風》が、ブリュッセルのモネ劇場で5月3, 4, 5, 6, 8, 10, 11日に世界初演される。ブリュッセルでの初演後、ワルシャワ、ルクセンブルク、ベルリンでも同一のプロダクションが上演される予定。

能の名作『松風』をもとに気鋭の若手作家ハンナ・デュブゲンがドイツ語の台本を書き下ろし、細川によって1幕5場のオペラに仕立てられたこのオペラは、現在世界中でもっとも人気のあるダンス・カンパニーの一つ、サシャ・ヴァルツ&ゲスツを主宰するサシャ・ヴァルツにより演出される。

ヨーロッパ中で大きな話題となったベルリン・フィルとサイモン・ラトルによる《ホルン協奏曲?開花の時?》の世界初演からまだ2ヶ月たっていないが、細川の快進撃はしばらく続きそうだ。

オペラ《松風》
2011年5月3, 4, 5, 6, 8, 10, 11日 モネ劇場(ブリュッセル、ベルギー)*
http://www.lamonnaie.be/en/opera/56/Matsukaze
2011年5月31日、 6月1, 2日 ポーランド国立歌劇場(ワルシャワ、ポーランド)**
http://www.teatrwielki.pl/en/current_listings/opera/kalendarium/matsukaze.html
2011年6月9, 10日 ルクセンブルク歌劇場(ルクセンブルク)***
http://www.theatres.lu/_06+Matsukaze.html
2011年7月15, 16, 17日 ベルリン国立歌劇場(ベルリン、ドイツ)****
http://www.schillertheater-berlin.de/de_DE/repertoire/552773
台本:ハンナ・デュブゲン(世阿弥『松風』による)
演出・振付:サシャ・ヴァルツ 舞台:ピア・マイヤー=シュリーバー、塩田千春 
衣装:クリスティーネ・ビルクレ
バーバラ・ハンニガン(松風) シャルロット・ヘレカント(村雨)
フローデ・オルセン(旅の僧) カイ=ウーヴェ・ファーネルト(須磨の浦人)
サシャ・ヴァルツ&ゲスツ(ダンス)
モネ劇場室内管弦楽団* ポーランド国立歌劇場管弦楽団**
ルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団*** ベルリン国立歌劇場管弦楽団****
パブロ・ヘラス=カサド指揮
委嘱:モネ劇場
サシャ・ヴァルツ&ゲスツ、モネ劇場、ポーランド国立歌劇場、ルクセンブルク歌劇場、ベルリン国立歌劇場による共同制作