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12月11日、東京フィルハーモニー交響楽団が新ウィーン楽派を特集

2007年 11月29日付

12月11日にサントリーホールでおこなわれる東京フィルハーモニー交響楽団第745回定期演奏会で、ベルク《七つの初期の歌》、ウェーベルン《夏風の中で》、シェーンベルク《ペレアスとメリザンド》が演奏される。
 20世紀初頭に作曲されたこれら3つの作品は、いずれも後期ロマン派の影響が色濃く残っており、「無調」や「十二音技法」に基づくその後の作品とは曲のもつ雰囲気が相当に異なっている。シェーンベルク、ベルク、ウェーベルンに代表される新ウィーン楽派の音楽は戦後の音楽界に絶大な影響を与えた。その揺籃期の作品が一晩のコンサートでまとめて演奏されることは稀で、貴重な機会といえる。
 ソプラノは林美智子(ベルク)、指揮は若杉弘。マーラーが、交響曲第1番の第2楽章として当初構想・作曲し、のちに削除された《交響的楽章「花の章」》も演奏される。

演奏会の詳細(東京フィルハーモニー交響楽団ウェブサイトより):
http://www.tpo.or.jp/japanese/concert/suntory2007.html#745


試聴Naxos Music Libraryで試聴
七つの初期の歌(ピアノ伴奏版) 
夏風の中で
ペレアスとメリザンド