ECMから細川俊夫作品集『ランドスケープス』が発売
2011年 11月30日付
ドイツの名門レーベルECMから、細川俊夫作品を集めたCD『ランドスケープス』がリリースされています。笙が入った作品を中心に、4つの作品を収録。
ECMにおける細川作品はこれまで、チェリストのトーマス・デメンガ(Thomas Demenga)による2枚組のアンソロジーに、J・S・バッハと尹伊桑の作品とともに《時の深みへ》《デュオ》《ウィンター・バード》の3つの作品が収録されていましたが、単独の日本人作曲家の作品を集めたCDが、ECMからリリースされるのは極めて異例のことで、ヨーロッパにおける細川への高い評価を、実に的確に示しているといえるでしょう。
ライナーノートは『ジョン・ケージの音楽』『現代音楽小史―ドビュッシーからブーレーズまで』などの著書でも名高い、ポール・グリフィス。
CD詳細:
■ 細川俊夫作品集『ランドスケープス』
《ランドスケープ Ⅴ》笙と弦楽四重奏のための
《セレモニアル・ダンス》弦楽オーケストラのための
《さくら ―オットー・トーメック博士の80歳の誕生日―》笙のための
《雲と光》笙とオーケストラのための
宮田まゆみ(笙)
ミュンヘン室内管弦楽団
アレクサンダー・リープライヒ
■ 関連ニュース:
・11月29日にミュンヘンのピナコテーク・デア・モデルネで細川俊夫個展(2008年)
・細川俊夫《雲と光》PMFで日本初演
・細川俊夫《雲と光》ザールブリュッケンで6月1日に世界初演