一柳慧《交響曲第8番 ―リヴェレイション2011―》世界初演
東京シンフォニエッタの委嘱による一柳慧の新作、室内オーケストラのための《交響曲第8番 ―リヴェレイション2011―》が、12月3日に東京文化会館小ホールで行われる、委嘱者の第30回定期演奏会「一柳慧特集」において世界初演されます。この演奏会では新作の他に《レゾナント・スペース》《トリオ・インターリンク》《ビトゥイーン・スペース・アンド・タイム》、そしてニューヨーク時代の作品である《弦楽四重奏曲》も演奏されます。指揮は板倉康明。
作曲者によるプログラムノートでは、こう述べられています。「私の8作目の交響曲に、私は『リヴェレイション2011』という副題を添えた。これはこの3月11日の東日本全体に発生した大地震による、途方もなく巨大な災害から受けた衝撃に影響されたといってよいが、この未曾有の経験によって、私は日本の独特の風土と、そこに生きる者としての考え方を、より厳しく徹底して掘り下げ、自らの作品に結実させることが、クリエイティヴな活動に関わる者にとって不可欠であることを、強く認識させられた。この《交響曲第8番》は、私の創作活動のひとつの区切りとなる作品であると同時に、これから将来に向かって書き続けてゆく、私の音楽に対する思考の方向を示すものとなるだろう…」
なお、会場でフル・スコアを特別販売いたします。数量限定ですので、お早めにどうぞ。
■作品情報:
一柳慧
《交響曲第8番 ―リヴェレイション2011―》
室内オーケストラのための
委嘱:東京シンフォニエッタ
演奏時間:約26分
編成:2(I&II also pic.).1(also c.a.).2(II also b.cl).1 ? 2.1.1.1 ? 3perc(timp/cymb/xylo/marmb/b.dr/s.dr/tam-t/tub.bell/w.bl) ? pno ? 2.1.1.1.1
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