ナンカロウ生誕100周年『Late and Unknown』リリース
2012年 10月23日付
自動ピアノの為の習作シリーズで知られるコンロン・ナンカロウ(Conlon Nancarrow, 1912.10.27?1997.8.10)の生誕100周年を記念し、自動ピアノ作品を集めたCDアルバム『Late and Unknown: Works on Rolls』がWERGOからリリースされています。
史上初録音となる作品 Unnumbered Study(9)に加え、ナンカロウ自身が所有していた自動ピアノによる初めてのレコーディング(1-5, 11)など、貴重な音源が収録されたアルバムです。
ナンカロウは、自作を演奏させる自動ピアノにハープシコードに近い響きを追求し、楽器のハンマーやレジスターに特殊な改造を施しました。今回収録された音源は修復されたこれらの楽器を用いて2005年と2007年に録音されたもので、すべて初出音源です。
作曲家が求めた明瞭な音色が、ポリフォニックな音の線をより鮮やかに浮かび上がらせています。
Conlon Nancarrow recorded on WERGO |
1 | For Ligeti (1988) | 5:00 |
2?4 | Three Canons for Ursula (1988) | 13:08 |
5 | Study No. 18 (canon 3:4), second version | 1:10 |
6?8 | Study No. 48 (canon 60:61) (ca. 1977) | 20:37 |
9 | Unnumbered Study (canon 3:4:5:6) | 3:47 |
10 | Study No. 46 (ca. 1983) | 3:51 |
11 | Study No. 45d (ca. 1983) | 3:51 |
12 | Study No. 47 (ca. 1983) | 6:10 |
58:19 |
First recording (9)
First recording on Nancarrow’s pianos (1?5,11)