サントリー芸術財団「作曲家の個展2013-権代敦彦」
毎年、日本の優れた作曲家1人に焦点を当てるサントリー芸術財団「作曲家の個展」シリーズ。今年は「作曲家の個展2013-権代敦彦」として、10月11日に東京のサントリーホール大ホールで開催されます。
プログラムは権代敦彦作曲による4作品。なかでも注目すべきは、オルガンとオーケストラのための《デッド・エンド》(2013・サントリー芸術財団委嘱作品)世界初演でしょう。2002年に『千年の響き』?正倉院復元楽器とヨーロッパ伝統楽器が創造する現代音楽? のヨーロッパ公演で、権代敦彦作品のソリストとして出演し好評を博したオルガニスト、近藤岳がソリストを務めます。
このほか、サイトウ・キネン・フェスティバル松本とカーネギーホールの共同委嘱で作曲され2010年に初演された、オーケストラのための《デカセクシス》(2009-10)、2001年に大阪で起きた無差別殺傷事件犠牲者の遺族の手記に基づくオラトリオ、メゾソプラノ、ピアノ、児童合唱とオーケストラのための《子守歌》(2005)、オルガンと笙のための《母 - Khola / Matrix》が演奏されます。
ソリストは、新作の近藤のほか、メゾ・ソプラノに波多野睦美、ピアノに向井山朋子、笙が宮田まゆみ。児童合唱がNHK東京児童合唱団、オーケストラは東京都交響楽団。指揮は、権代の《子守歌》《ジャペータ》の世界初演を手がけた山下一史。作曲家の強い希望によって実現した布陣です。
権代と向井山、小沼純一によるプレ・トークもお聞き逃しなく。
サントリー芸術財団「作曲家の個展2013-権代敦彦」
2013年10月11日(金)19:00開演 サントリーホール 大ホール
18:20?プレコンサート・トーク(権代敦彦、向井山朋子、小沼純一)
http://www.suntory.co.jp/news/2013/11809.html
山下一史(指揮)
近藤岳(オルガン)
宮田まゆみ(笙)
波多野睦美(メゾ・ソプラノ)
向井山朋子(ピアノ)
NHK東京児童合唱団
東京都交響楽団