『細川俊夫 ポートレート』鈴木俊哉 リコーダー・リサイタル
2014年 2月 3日付
© Kaz ishikawa
東京、新宿の淀橋教会で2月11日、リコーダー奏者の鈴木俊哉によるリサイタル『細川俊夫 ポートレート』が開かれます。この演奏会では、細川俊夫の最初期の作品から最新作の世界初演まで、その30年に渡る創作の軌跡を、リコーダーを通してたどります。
現代作品のスペシャリストとして、卓越した演奏技術と優れた音楽性によって国内外で活躍する鈴木は、細川のフルートのための作品を、自身のリコーダー演奏のためにいくつも編曲しており、作曲家からは自作に準ずるものとして認められています。今回のリサイタルでは、フルートのための《線 I》(1984)、アルト・フルートと弦楽四重奏のための《断章 II》(1989)、笙とフルートのための《鳥たちへの断章 III》(1990)、フルートのための《垂直の歌》(1995)が、それぞれフルートのパートをリコーダー用に直して演奏されるほか、テナー・リコーダーと箏のための《待雪草》(2009)、そして、古今和歌集に収められたよみ人しらずの歌「我が恋はむなしき空に満ちぬらし 思ひやれども行く方もなし」に基づく歌曲である、ソプラノ、バス・リコーダー、弦楽四重奏のための《つれなき人》が初演されます。
細川俊夫 ポートレイト
鈴木俊哉 リコーダー・リサイタル
2014年2月11日(火)15時開演 淀橋教会・小原記念チャペル(東京)
- 線 I b (リコーダー版・2000) リコーダーのための
- 断章 II b(リコーダー版・2012) リコーダーと弦楽四重奏のための
- 鳥たちへの断章 III b(リコーダー版・1997) 笙とリコーダーのための
- 垂直の歌 b(リコーダー版・1996) リコーダーのための
- 待雪草(2009) テナー・リコーダーと箏のための
- つれなき人(2014)世界初演 ソプラノ、バス・リコーダー、弦楽四重奏のための
リコーダー:鈴木俊哉
二十絃箏:吉村七重
笙:宮田まゆみ
ソプラノ:太田真紀
弦楽四重奏:辺見康孝、亀井庸州、安田貴裕、多井智紀