細川俊夫『管弦楽作品集第1集』ナクソスからリリース
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ナクソスの『日本作曲家選輯』から、最新作『細川俊夫:管弦楽作品集第1集』(カタログ番号:8.573239)がリリースされました。ナクソスから発表される細川作品集としては、2010年の『細川俊夫:フルート作品集』に続く第二弾となります。
今回収録されたのは、細川の作曲による3つの近作:《ホルン協奏曲 ―開花の時―》(2010)、チェロとオーケストラのための《チャント》(2009)、ピアノとオーケストラのための《月夜の蓮 ―モーツァルトへのオマージュ―》(2006)。いずれも、日本の伝統的な美的感覚における「花(開花)」に着想を得て作曲された協奏作品で、近年の細川作品に共通する「人と自然との関わり」の表現がここでも試みられています。昨年6月に、スコットランド、グラスゴーのヘンリー・ウッド・ホールにおいて、全曲世界初録音として収録されました。
ソリストには、作品の世界初演を行ったシュテファン・ドール(ホルン)と児玉桃(ピアノ)のほか、今回あらたにアンッシ・カルットゥネン(チェロ)が登場。管弦楽は、準・メルクル指揮、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団です。メルクルは細川の音楽を深く理解する指揮者のひとりとして、これまでにも《月夜の蓮》《循環する海》《星のない夜》《夢を織る》といった重要な細川作品を数多く指揮しています。
ナクソス・ジャパンのウェブサイトでは、このアルバムの特設ページが公開されており、収録された3作品についての作曲者による解説文や試聴音源が掲載されています。
細川俊夫:管弦楽作品集第1集
シュテファン・ドール(ホルン) 録音:2013年6月10-11日(スコットランド、グラスゴー、ヘンリー・ウッド・ホール) |