日生劇場オペラ『アイナダマール』 シンポジウム開催
今年11月にオペラ《アイナダマール》の日本初演が行われる東京の日生劇場で、これに先駆けて9月20日、この作品に焦点をあてたシンポジウムが開催されます。パネリストは、川成洋(スペイン史学者・法政大学名誉教授)、長木誠司(音楽学者・東京大学教授)、長谷川初範(俳優)。
《アイナダマール》は、アルゼンチン出身の作曲家オズヴァルド・ゴリホフによって2003年に作曲されたオペラ。19世紀末スペインのグラナダに生まれ、現在も世界中でその作品が親しまれている伝説的な詩人/劇作家フェデリコ・ガルシア・ロルカを題材としています。「アイナダマール」とはアラビア語で「涙の泉」を意味するグラナダ近郊の地名で、ロルカはスペイン内戦の最中1936年に、この場所でファシスト党員によって銃殺されたと伝えられています。
フラメンコ音楽を中心とする様々な音楽が混合された、独特かつ現代的なスタイルで書かれているこのオペラは、2003年タングルウッド現代音楽祭における初演以来、これまでに世界中で多くの制作と上演が行われており、2006年グラミー賞では『最優秀クラシック現代作品』及び『最優秀オペラ録音』(ドイツ・グラモフォン、2006年)の2冠を達成した話題作です。
シンポジウムでは、詩人ロルカと、彼がその短い生涯を駆け抜けた動乱の時代のスペイン、そして現代屈指の作曲家ゴリホフなどが論じられます。11月の日本初演にむけて、21世紀のオペラ『アイナダマール』をより深く理解する手助けとなるでしょう。申し込み方法は日生劇場のウェブサイトをご参照ください。
NISSAY OPERA 2014
オペラ『アイナダマール』プレイベント
シンポジウム「ロルカ ― スペイン動乱の時代に散った自由の詩人〜オペラ『アイナダマール』の魅力に迫る〜」
2014年9月20日(土)14時〜 日生劇場 7階大会議室
入場無料(要事前申込) ※先着順、定員になり次第締め切り
http://www.nissaytheatre.or.jp/nissay_opera/news/2014/08/news-1054.html
パネリスト:川成洋(法政大学名誉教授) 長木誠司(東京大学教授) 長谷川初範(俳優)
司会:高島勲(日生劇場芸術参与)
主催・お問合せ:日生劇場 TEL:03-3503-3122
協力:日本アルバン・ベルク協会