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独シュトレッカー財団、歴史的資料アーカイブの公開へ。「マイスタージンガー」草稿など。

2015年 1月 5日付

Manuscript "Die Meistersinger von Nürnberg", image from www.schott-music.com


ドイツ、マインツ市所在のシュトレッカー財団は、出版社ショット・ミュージックが所有する歴史的資料のアーカイブを2つの国立図書館と6つの研究機関に売却し、それらの一般への公開を開始しました。ショット社の貴重な出版アーカイブは、国際的著名機関の手により、現代のアーカイブ標準に従って可能な限り最上の方法で所蔵・デジタル化され、科学者や研究者による閲覧が可能な状態となります。

ショット社の出版資料のアーカイブは、数年前に同社の株主によって、ドイツ最大の私設音楽財団の一つであるシュトレッカー財団へ移管されました。財団は、アーカイブの膨大さとと、またそれらへの学術的関心の高まりを考慮し、バイエルン国立図書館、ベルリン国立図書館のほか、カール・オルフ財団やヒンデミット財団をはじめとする、作曲家研究に特化した各機関に対してそれらを売却することを決定しました。

今回売却されたのは、ショット社の出版アーカイブの内、1950年以前に同社が受領・作成した歴史的制作物・自筆楽譜・初版本・書簡・1787年から1945年までのビジネス文書など、約85,000件の資料です。書簡のコレクションは、リヒャルト・シュトラウスによる265通、ヒンデミットによる690通を含む、約40,000件。さらに、貴重な手稿のコレクションには、《ニュルンベルクのマイスタージンガー》のためにワーグナーが書いた最初の手書き草稿をはじめ、オルフ《カルミナ・ブラーナ》や、ノーノ《断ち切られた歌》といった、20世紀の名作の自筆スコアが含まれています。

シュトレッカー財団の理事長であるペーター・ハンザー=シュトレッカーは次のように表明しています。「ショット社の歴史的出版アーカイブが、優れた図書館や研究機関に所蔵され、一般の人々にとってアクセス可能なものとなることに感謝しています。ショット家とシュトレッカー家が数世紀にもわたって収集・保管してきたアーカイブ資料は、今や信頼に足る素晴らしい専門機関の手に委ねられました。売却によって得た資金をもって、シュトレッカー財団は、社会における音楽の重要性を提唱するブロジェクトへの支援を継続します。このようにして、先人たちの仕事は、これからの音楽の利益と発展のために役立てられていくでしょう。」


シュトレッカー財団
出版社ショット・ミュージックの株主によって創設され、10年以上にわたり、社会における音楽の重要性を提唱する様々なプロジェクトを支援し、音楽の発展に貢献している。音楽学・音楽制作と音楽教育の両方に財政支援を行っている、ドイツで最大の私設音楽財団の1つ。


詳細問い合わせ先
Dr. Christiane Krautscheid
Spokeswoman
Strecker Foundation
Weihergarten 1-3 · 55116 Mainz · Germany
Postfach 3640 · 55026 Mainz · Germany
Tel: 06131 246-880
Fax: 06131 24675-880

Email: christiane.krautscheid@schott-music.com


http://www.schott-musik.de/news/archive/show,11024.html?oldLocale=en_UK より抄訳)