細川俊夫《悲歌》 ヴュルツブルク・モーツァルト音楽祭で世界初演
© Kaz ishikawa
ドイツ・ヴュルツブルクで5月22日から開催されるモーツァルト音楽祭で、細川俊夫作曲による、ヴァイオリンと弦楽オーケストラのための《悲歌 – エレジー》(2015)の世界初演が行われます。6月12日と13日、ヴュルツブルク・レジデンツ・カイザーザールにて、演奏はルノー・カピュソン(ヴァイオリン)と、ラハブ・シャニ指揮バンベルク交響楽団。
《悲歌 – エレジー》は、同音楽祭による委嘱作品。細川が、親しい友人の妻の葬儀のために作曲したヴァイオリン独奏のための《悲歌》(2007/2008)を基にした、ヴァイオリンと弦楽オーケストラのための作品です。「悲しみを歌うことによって、人は救いを見いだすことができる」と細川は述べています。
同音楽祭では《悲歌―エレジー―》のほか、広瀬悦子(ピアノ)とオーギュスタン・デュメイ指揮関西フィルハーモニー管弦楽団によるピアノとオーケストラのための《月夜の蓮―モーツァルトへのオマージュ―》(2006)や、クラリネット、ヴァイオリン、チェロ、ピアノのための《時の花―オリヴィエ・メシアンへのオマージュ―》(2008)、ソプラノとハープのための《3つの天使の歌》(2014)などの細川作品が演奏されます。また、細川のトークセッションへの出演や公開リハーサルなども予定されており、欧州での細川作品に対する評価の高さを窺わせるプログラミングといえるでしょう。
細川俊夫
《悲歌 – エレジー》
ヴァイオリンと弦楽オーケストラのための(2015)
世界初演
2015年6月12日(金) 20:00|ヴュルツブルク・レジデンツ・カイザーザール
ルノー・カピュソン(ヴァイオリン)
ラハブ・シャニ(指揮)
バンベルク交響楽団
http://www.mozartfest.de/ticket/tickets/index.html?ev%5Bid%5D=1469000
モーツァルト音楽祭 – 細川俊夫作品の演奏予定
2015年5月31日|トークセッション&公開リハーサル
2015年6月2日|《時の花》
2015年6月4日|《月夜の蓮》
2015年6月11日|《3つの天使の歌》(ドイツ初演)
2015年6月12日|《悲歌ーエレジー》(世界初演)
2015年6月13日|《悲歌ーエレジー》