武生国際音楽祭 2015
2015年 9月 3日付
© Kaz ishikawa
細川俊夫が音楽監督を務める武生国際音楽祭が、9月6日から13日まで福井県の越前市文化センターを中心に開催されます。
同音楽祭は、実力ある演奏家や作曲家を国内外から数多く招き、多彩なプログラミングによる演奏会を連日開催するほか、作曲ワークショップや若手演奏家のためのマスタークラスといった充実した内容で知られています。クラシック作品に留まらず、20世紀や同時代の新しい音楽、そして日本の作曲家による作品を積極的に採り上げ、現代日本の音楽文化育成に大きな役割を果たしています。
26回目の開催となる今年は、スロヴェニア・フィルハーモニー管弦楽団のソリスト達によって結成されたスロウィンド木管五重奏団による、リゲティや細川作品のコンサートのほか、細川俊夫《トリオ》日本初演、2012年度の武満徹作曲賞1位を受賞した作曲家フェデリコ・ガルデッラ作曲による《歌い、沈黙する建築》日本初演、川上統作品の世界初演などが行われます。他にも、オルガ・ノイヴィルト、カイヤ・サーリアホなど、日本国内では演奏機会の決して多くない作曲家の作品も含む多彩なプログラムにより、「クラシック」と「現代音楽」を分け隔てなく楽しむことができる音楽祭となるでしょう。
マスタークラスの講師を務めるミシェル・ルティエック(クラリネット)とマリオ・カローリ(フルート)のほか、国際的に活躍する演奏家が集います。
武生国際音楽祭 2015