武満徹のギター作品を特集『Hakuju ギター・フェスタ』
Photo: Schott Music Co. Ltd., Tokyo
東京・渋谷の白寿ホールで、第11回目となる『Hakuju ギター・フェスタ』が8月19日から3日間にわたり開催される。今年は「武満徹へのオマージュ2」と題し、没後20年を迎えた武満徹を特集するプログラムが組まれている。武満徹没後10年にあたる2006年の第1回ギター・フェスタと同様、武満の音楽を語るうえで欠かせない彼のギター作品と、ギターという楽器の魅力を存分に聴かせる3日間となるだろう。
出演は、武満と親交も深く、その作品を数多く演奏・録音してきたギタリスト、荘村清志、福田進一、鈴木大介らに加え、猪居謙、ジェレミー・ジューヴ(以上ギター)、工藤重典(フルート)、藤木大地(カウンターテナー)。
19日のオープニング公演では、ギター独奏のための《フォリオス》(1974)と《エキノクス》(1993)が、初演者である荘村によって演奏されるほか、3台のギターによる《素晴らしい悪女》(1963/2000、佐藤紀雄編)など多くの映画音楽が、荘村・福田・鈴木によって披露される。
このほか、《すべては薄明のなかで》(1987)、《森のなかで》(1995)、《ギターのための12の歌》(1977)、2台ギター版《不良少年》(1961/1992、佐藤紀雄編)、フルートとギターのための《海へ》(1981)、武満の遺作となったフルート独奏曲《エア》(1995)などの器楽曲、21日のフィナーレ公演では《SONGS》に収められた歌曲も演奏される。また、武満が敬愛していたアコーディオニスト、coba作曲によるギター・デュオのための新作の初演も予定されている。
第11回 Hakuju ギター・フェスタ2016
武満徹へのオマージュ2
白寿ホール(東京)[info]
2016年8月19日(金)19:00 第一夜
2016年8月20日(土)16:00 旬のギタリストを聴く
2016年8月20日(土)18:30 第二夜
2016年8月21日(日)15:00 フィナーレ
主催:Hakuju Hall/株式会社 白寿生科学研究所
後援:公益社団法人日本ギター連盟/ショット・ミュージック株式会社
協力:株式会社 現代ギター社/株式会社S.I.E.