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細川俊夫《綾》 ヴェネツィア・ビエンナーレで初演

2016年 10月 4日付

© Kaz ishikawa


細川俊夫の新作《》の初演が10月12日、ヴェネツィア・ビエンナーレの第60回国際現代音楽祭において行われる。演奏はマリオ・カーロリ(アルト・フルート)とmdiアンサンブルのメンバーによる。

アルト・フルートと弦楽トリオのための《》は、ヴェネツィア・ビエンナーレ2016の委嘱によって作曲された。作曲家イヴァン・フェデーレが音楽監督を務める「ヴェネツィア・ビエンナーレ国際現代音楽祭」では今年、60周年のアニヴァーサリーを機にイタリア国内外の作曲家へ多くの新作委嘱を行い、実に27のイタリア初演、46もの世界初演が予定されている。細川の新作も、サルヴァトーレ・シャリーノ、カイヤ・サーリアホ、パスカル・デュサパンらの新作とともに今年のハイライトの1つとなるだろう。

作品について細川は、音のテクスチュアを無心に織っていくことで立ち現れる呪術的ともいえる音の宇宙であり、去る8月に初演された《トゥイル(綾織り)―ジェルジ・クルタークへのオマージュ(90歳の誕生日に)―》とも通じる音楽であると述べている。


細川俊夫

アルト・フルートと弦楽トリオのための

Toshio Hosokawa: AYA for alto flute and string trio

世界初演
2016年10月12日 ヴェネツィア(イタリア)
マリオ・カーロリ、mdiアンサンブル
http://www.labiennale.org/en/music/biennale-music/program.html