新刊楽譜 細川俊夫《霧のなかで》トランペットとピアノのための
2017年 5月26日付
© Kaz ishikawa
細川俊夫作曲、トランペットとピアノのための《霧のなかで Im Nebel》の演奏用楽譜が、ショット・ミュージックの新刊として発売された。
本作は、細川が作曲した《トランペット協奏曲「霧のなかで」》(2013)の後半部分を、イエルーン・ベルワルツ(トランペット)と中川賢一(ピアノ)による演奏のために作曲者自ら書き直したもの。2015年10月29日、武蔵野市民文化会館において、ベルワルツと中川によって初演が行われた。演奏時間8分。
原曲のトランペット協奏曲は、サントリーホール国際作曲委嘱シリーズと北ドイツ放送(NDR)による共同委嘱作品で、2013年9月5日に東京のサントリーホールにおいて、ベルワルツと準・メルクル指揮東京フィルハーモニー交響楽団による初演が行われた。同協奏曲で細川は第62回尾高賞(2014)を受賞した。ヘルマン・ヘッセの詩作『霧の中に』に着想を得て作曲されており、細川は「トランペットが人、オーケストラがそれを取り囲む自然、霧を象徴する」と述べている。
細川俊夫 スコア+パート譜/16ページ+4ページ |