鈴木優人の『四季』 新作《浄められし秋》初演ほか
© Marco Borggreve
作曲家・鍵盤奏者・指揮者など多方面での活動を展開している鈴木優人が、松井亜希(ソプラノ)、アンサンブル・ジェネシスとともに9月9日に静岡音楽館AOIで公演を行う。鈴木は指揮、ピアノ、チェンバロの3役を務め、自身による編曲作品や書きおろしの新作を披露する。
「鈴木優人の『四季』」と題されたこの公演では、鈴木の編曲による3作品:レスピーギ《ボッティチェリの三枚折絵 Trittico Botticelliano》より〈春 La Primavera〉、メンデルスゾーン《真夏の夜の夢 序曲 Overture to Shakespeare’s “Midsummer Night's Dream”》 、ベルリオーズ《夏の夜 Les nuits d’été》のほか、ヴィヴァルディや三善晃など古今東西の作曲家による、季節にまつわる作品がプログラミングされている。
静岡音楽館AOIの委嘱による鈴木の新作《浄められし秋 Verklärter Herbst》(2017)は、ソプラノ、弦楽アンサンブル、ピアノ、ヴィブラフォンのための作品。ゲオルク・トラークルによる同名の詩が、バッハ・コレギウム・ジャパンの若手ソリストとしても活躍する松井亜希によって歌われる。
アンサンブル・ジェネシスは、オリジナル楽器とモダン楽器の両方を用いて、バロックから現代の新作までの幅広い作品を演奏するユニークさで知られる。鈴木と山口幸恵(ヴァイオリン)によって2005年に結成されて以来、国内外で活動を展開しており、2014年にはイェレミアス・シュヴァルツァー(リコーダー)とともに、細川俊夫《ヴェネツィアの歌う庭》の日本初演を手がけた。
鈴木優人の『四季』
2017年9月9日(土)18:00 静岡音楽館AOI
鈴木優人(指揮、ピアノ、チェンバロ)
松井亜希(ソプラノ)
アンサンブル・ジェネシス
http://www2.aoi.shizuoka-city.or.jp/concert/detail.php?public_uid=2305