一柳慧:三味線とヴィオラのための《デュオ》初演 本條秀慈郎 ✕ アンサンブル・モデルン
2018年 9月 3日付
©Koh Okabe
一柳慧の新作、三味線とヴィオラのための《デュオ》(2018)の初演が10月10日、ドイツのフランクフルトで行われる。現代音楽や他の芸術分野とのコラボレーションでも高く評価される三味線演奏家・本條秀慈郎と、アンサンブル・モデルンのメンバー、またソリストとしても活躍する気鋭のヴィオラ奏者・笠川恵が演奏する。
一柳はこれまでの65年に及ぶ作曲活動を通じて、日本の伝統楽器、復元楽器、雅楽のための作品を数多く発表してきた。代表的な作品として、国立劇場の委嘱作品《往還楽》 《廻然楽》《伶楽交響曲》や、自身で組織した伝統楽器群と声明を中心とした合奏団「東京インターナショナル・ミュージック・アンサンブル—新しい伝統」(TIME)によって欧米各地の音楽祭で演奏された連作《道》などがあり、他にも西洋楽器とのアンサンブル作品も多い。
《デュオ》の初演が行われるコンサートは、アンサンブル・モデルンが継続している実験性の高いコンサート・シリーズ「Checkpoint」の一環として、同アンサンブルが本條秀慈郎とコラボレートするもの。一柳作品のほか、藤倉大、ガブリエル・プロコフィエフ、桑原ゆう、マテイ・ボニンらの作品が演奏される。
一柳慧《デュオ》
三味線とヴィオラのための
Toshi Ichiyanagi: Duo for shamisen and viola
2018年10月10日 20:00 Haus der Deutschen Ensemble Akademie, Dachsaal(ドイツ、フランクフルト)[世界初演]
https://www.ensemble-modern.com/de/kalender/2018-10-10/3301#k-3301