一柳慧、文化勲章受章者に
2018年 10月29日付
© Koh Okabe
26日、文化勲章・文化功労者の発表が行われ、作曲家の一柳慧が文化勲章の受章者に選ばれた。文化勲章の親授式は11月3日に皇居で行われる。長年にわたり作曲界に刺激を与え、日本の現代音楽の振興や音楽界の発展に貢献したことが評価された。
一柳慧(作曲家・ピアニスト)は1933年2月4日、神戸生まれ。54年に渡米してジュリアード音楽院で学び、ジョン・ケージらとの交流を通じて当時の前衛音楽に強い影響を受けた。60年代以降、国内および欧米各地で作品を発表し、武満徹や湯浅譲二らとともに日本の前衛音楽の発展に大きく貢献した。近年でも、「一柳 慧 コンテンポラリー賞」創設(2015)、『コンポージアム2016「一柳 慧を迎えて」』における特集、《交響曲第10番》(2016)で自身5度目となる尾高賞受賞など、精力的な活動を続けている。これまでに、エリザベス・クーリッジ賞(1955)、セルゲイ・クーセヴィツキー賞(1956)、アレキサンダー・グレチャニノフ賞(1957)、尾高賞(1981他)、毎日芸術賞(1989)、日本芸術院賞・恩賜賞(2017)など多数受賞。フランス共和国芸術文化勲章(1985)、紫綬褒章(1999)、旭日小綬章(2005)を受章。2008年文化功労者。
一柳慧 略歴
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一柳慧 作品リスト
https://www.schottjapan.com/composer/ichiyanagi/works/