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細川俊夫《テクスチュア》、ベルリン・フィル デジタル・コンサートホールにて世界初演

2020年 6月 1日付

細川俊夫/Toshio Hosokawa

photo © Kaz Ishikawa

細川俊夫の新作、八重奏のための《テクスチュア》が、6月6日、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の動画配信サービス「デジタル・コンサートホール」にて、世界初演を迎える。演奏はベルリン・フィル八重奏団。

《テクスチュア》は、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団財団と株式会社ジャパン・アーツが、ベルリン・フィル八重奏団のために共同委嘱した作品で、初演者であるベルリン・フィル八重奏団に献呈されている。八重奏の編成は、このアンサンブルが十八番とするシューベルトの《八重奏曲》D803と同じ、クラリネット、バスーン、ホルン、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、コントラバスからなる。

八重奏は弦楽四重奏とクラリネット、バスーン、ホルン、コントラバスの2群のグループに分割され、2つのグループは、細川の音楽の特徴のひとつである東洋の毛筆(カリグラフィー)の線の流れのような伸びやかな旋律をそれぞれに奏でる。そこでは、東洋の陰陽のように、静と動、光と影、男女、高低、強弱といった相対する2つの要素が、互いに相殺することなく、互いに補完し合い、複雑に結びつきながら、ひとつの音の宇宙を織りなしていく。

細川俊夫
《テクスチュア》(2020)
八重奏のための
Toshio Hosokawa: Texture for octet
世界初演
ベルリン・フィル八重奏団(ヴェンツェル・フックス[クラリネット] モル・ビロン[ファゴット] シュテファン・ドーア[ホルン] 樫本大進 ロマーノ・トマシーニ[以上ヴァイオリン] アミハイ・グロス[ヴィオラ] クリストフ・イゲルブリンク[チェロ] エスコ・ライン[コントラバス])
2020年6月6日(土)19:00 ベルリン・フィルハーモニー(ベルリン, ドイツ)
https://www.digitalconcerthall.com/ja/concert/53014
2020年6月7日(日)13:00 ベルリン・フィルハーモニー(ベルリン, ドイツ)
https://www.digitalconcerthall.com/ja/concert/53015
デジタル・コンサートホールからの配信