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細川俊夫《洪水》世界初演

2020年 8月 31日付

細川俊夫/Toshio Hosokawa

photo © Kaz Ishikawa

細川俊夫の新作、アンサンブルのための《洪水》が、9月16日、フィルハーモニー・ド・パリで、マティアス・ピンチャー指揮、アンサンブル・アンテルコンタンポランによって世界初演される。

アンサンブル・アンテルコンタンポランは、2017年にアンサンブル結成40周年を記念して、『創世記』の「天地創造」の7日間をテーマに、ハヤ・チェルノヴィン Chaya Czernowinステファノ・ジェルヴァゾーニ Stefano Gervasoniマーク・アンドレ Mark Andreら7人の作曲家に、1日を1曲として、7曲の連作を委嘱している。

アメリカ・カリフォルニア州で毎年6月に開催されるオーハイ音楽祭とアンサンブル・アンテルコンタンポランの共同委嘱により、『創世記』の連作の続編として、第8曲目は「洪水」をテーマに細川に委嘱された。

日本人にとって、「洪水」は、2011年の東日本大震災の大津波以降、気候変動の影響による大雨や大型の台風が引き起こす河川の度々の大きな氾濫など、身近な脅威となってしまった。細川は、「洪水」を「自然の大きな力を感じさせ、私たちに自然への恐怖と同時に畏敬の念を起こさせる」ものとして捉え、音響の「洪水」によって、その恐ろしさとともに、浄化作用をも表現しようとしている。

細川俊夫
《洪水》(2020)
アンサンブルのための
Toshio Hosokawa: The Flood for ensemble
世界初演
マティアス・ピンチャー(指揮) アンサンブル・アンテルコンタンポラン
2020年9月16日(水)20:30 フィルハーモニー・ド・パリ(パリ, フランス)
https://www.ensembleintercontemporain.com/fr/concert/revenir-a-nous-2020-09-16-20h30-paris/