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新刊楽譜:権代敦彦《ポスト・フェストゥム》ヴァイオリンのための

2021年 3月 9日付

権代敦彦/Atsuhiko Gondai

photo © Michiharu Okubo

権代敦彦作曲、ヴァイオリンのための《ポスト・フェストゥム Post Festum》(2019)は、辻彩奈による委嘱作品。協奏曲を演奏した後のソリスト・アンコールの新しい選択肢がほしいという辻からのリクエストを受けて、3曲の小品(I, II, III)が作曲された。それぞれ独立して演奏することが想定されているが、3曲まとめて1つの作品として演奏することも可能。

それぞれ異なる性格を持った小品となっており、個々の作品について、〈I〉はベルク、武満、〈II〉はシベリウス、ブラームス、〈III〉はメンデルスゾーン、チャイコフスキーというように、相性のよい協奏曲を作曲家が想定しているが、演奏家がその想定をよい意味で越えてくれることも期待されている。

2019年11月30日、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団の公演におけるアンコールとして、〈III〉のみ初演された後、2020年6月19日に行われたサントリーホール・チェンバーミュージック・ガーデンの「ディスカバリー・ナイト」において、辻彩奈によって全曲初演された。

これまでにも既に様々な公演においてこの作品を演奏してきた辻だが、3月10日から始まる自身のリサイタル・ツアーでも、この作品の全曲演奏を予定している。アンコール・ピースのみに収まらない、ヴィルトゥオジックな作品の魅力が余すことなく伝えられる機会となるだろう。

[辻彩奈 ヴァイオリン・リサイタル]
3月10日(水)18:45 宗次ホール(愛知)
https://munetsuguhall.com/performance/general/entry-2440.html
3月12日(金)19:00 紀尾井ホール(東京)
http://www.kajimotomusic.com/jp/concert/k=828
3月14日(日)14:00 あいおいニッセイ同和損保 ザ・フェニックスホール(大阪)
https://www.osaka-shinon.com/product/1620/

  • SJ1205
  • 権代敦彦
    ポスト・フェストゥム
    ヴァイオリンのための

    Atsuhiko Gondai: Post Festum
    for violin

    パフォーミング・スコア

    菊倍判/14ページ
    SJ1205

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