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細川俊夫の新作、《グラーフェネックへのファンファーレ》が8月13日、オーストリアのグラーフェネック音楽祭 Grafenegg Festivalのオープニング・コンサートにおいて、佐渡裕の指揮、ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団の演奏で世界初演される。

《グラーフェネックへのファンファーレ》は、オーストリアが誇る世界的ピアニスト、ルドルフ・ブッフビンダーが音楽監督を務めるグラーフェネック音楽祭の委嘱により作曲された。細川は今年、同音楽祭のコンポーザー・イン・レジデンスを務めている。

3分強の短いファンファーレは3本のトランペット、4本のホルン、3本のトロンボーンと2人の打楽器奏者というこじんまりとした編成で書かれている。作曲者によると、曲は「コロナの犠牲者を悼むような」短調の厳かな雰囲気で始まるが、最後にはハ長調の三和音が鳴り響き、音楽祭のオープニングを飾るにふさわしいものとなっている。

続く8月14日には、細川のモノドラマ《大鴉》がクリスティーナ・ダレツカ（メゾ・ソプラノ）、Klangforum Wienによって上演される。

8月20日には、グラーフェネック音楽祭が共同委嘱した細川の《ヴァイオリン協奏曲「ゲネシス（生成）」》が、世界初演からソリストを務めているヴェロニカ・エーベルレの独奏、6月に同作品のチェコ初演を成功に導いたアレクサンダー・リープライヒの指揮、ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団によりオーストリア初演を迎える。

細川俊夫　Toshio Hosokawa
グラーフェネックへのファンファーレ
金管アンサンブルと打楽器のための
Fanfare for Grafenegg for brass ensemble with percussion
【世界初演】
佐渡裕（指揮）　ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団
2021年8月13日［金］19:30　Wolkenturm, グラーフェネック
https://www.grafenegg.com/en/programm-tickets/festival-opening-2#2021-08-13-19h30

細川俊夫　Toshio Hosokawa
大鴉
メゾ・ソプラノと12人の奏者のためのモノドラマ
The Raven Monodrama for mezzo soprano and 12 players
クリスティーナ・ダレツカ（メゾ・ソプラノ）　Katharina Wincor（指揮）　Klangforum Wien
2021年8月14日［土］17:30　Schloßhof, グラーフェネック
https://klangforum.at/kalender/grafenegg-festival/

細川俊夫　Toshio Hosokawa
ヴァイオリン協奏曲「ゲネシス（生成）」
Violin Concerto “Genesis”
【オーストリア初演】
ヴェロニカ・エーベルレ（ヴァイオリン）　アレクサンダー・リープライヒ（指揮）　ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団
2021年8月20日［金］19:30　Wolkenturm, グラーフェネック
https://www.grafenegg.com/en/programm-tickets/veronika-eberle-and-toshio-hosokawa#2021-08-20-19h30