ブーレーズとヘンツェ ―NHKの番組から
NHKの衛星放送チャンネル、BS2の番組「クラシックロイヤルシート」で、ピエール・ブーレーズ (Pierre Boulez) とハンス・ヴェルナー・ヘンツェ (Hans Werner Henze) に関する番組が放送される。
2月8日午前1時 (7日深夜) はブーレーズに関する2つの番組。「音楽 終わりなき道 ?ピエール・ブーレーズ?」は、ブーレーズが京都賞受賞に伴って、2009年11月に来日した際に収録されたものである。聞き手は作曲家の藤倉大。続く「ピエール・ブーレーズ IN ルツェルン音楽祭」は、2009年9月の同音楽祭における自演の模様を収録したもの。代表作《ノタシオン》(Notations) と《レポン》(Repons) が取り上げられている。
翌週2月15日午前1時 (14日深夜) からは、ヘンツェ作曲のバレエ《オンディーヌ》(Undine) の公演。1956年から57年にかけて作曲されたこの作品は、1958年10月27日にロンドン、コヴェントガーデンの王立歌劇場で、フレデリック・アシュトン (Frederick Ashton) 振付の英国ロイヤル・バレエ団で世界初演されているが、この時はヘンツェ自身がオーケストラを指揮している。後に《オンディーヌ》から多くの作品が派生する。《婚礼の音楽》(Hochzeitsmusik) 、《水の精の戯れ》(Jeux des Tritons) 、《オンディーヌ 第1組曲》(Undine ? Erste Suite) と《オンディーヌ 第2組曲》(Undine ? Zweite Suite) 、《海の精のスリー・ステップ》(Trois Pas de Tritons) など、全て作曲者自身が手がけたものである。
この日放送の映像は、2009年6月の同歌劇場における同バレエ団の公演を収録したものである。オンディーヌは英国ロイヤル・バレエ団のゲスト・プリンシパルでもある吉田都、パレモンはエドワード・ワトソン。演奏はバリー・ワーズワース指揮のコヴェントガーデン王立歌劇場管弦楽団の演奏。
?番組詳細
クラシックロイヤルシート
?ピエール・ブーレーズ作品詳細
レポン (1981)
6人のソリスト、アンサンブル、コンピュータ音とライヴ・エレクトロニクスのための
スコア、パート等全てレンタル
ノタシオン (1945/78/84)
オーケストラのための
スタディ・スコア
Naxos Music Libraryで試聴
?ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ作品詳細
オンディーヌ (1956/1957)
3幕のバレエ
スタディ・スコア
ピアノ・リダクション
婚礼の音楽 (1957)
管楽アンサンブルのための
スコア、パートともレンタル
水の精の戯れ (1956/1957, 1967改訂)
ピアノとオーケストラのためのディヴェルティスマン
スタディ・スコア
オンディーヌ 第1組曲 (1958)
オーケストラのための
スコア、パートともレンタル
オンディーヌ 第2組曲 (1958)
オーケストラのための
スコア、パートともレンタル
海の精のスリー・ステップ (1958)
オーケストラのための
スコア、パートともレンタル