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ブーレーズとヘンツェ ―NHKの番組から

2010年 2月 4日付

NHKの衛星放送チャンネル、BS2の番組「クラシックロイヤルシート」で、ピエール・ブーレーズ (Pierre Boulez) とハンス・ヴェルナー・ヘンツェ (Hans Werner Henze) に関する番組が放送される。

2月8日午前1時 (7日深夜) はブーレーズに関する2つの番組。「音楽 終わりなき道 ?ピエール・ブーレーズ?」は、ブーレーズが京都賞受賞に伴って、2009年11月に来日した際に収録されたものである。聞き手は作曲家の藤倉大。続く「ピエール・ブーレーズ IN ルツェルン音楽祭」は、2009年9月の同音楽祭における自演の模様を収録したもの。代表作《ノタシオン》(Notations) と《レポン》(Repons) が取り上げられている。

翌週2月15日午前1時 (14日深夜) からは、ヘンツェ作曲のバレエ《オンディーヌ》(Undine) の公演。1956年から57年にかけて作曲されたこの作品は、1958年10月27日にロンドン、コヴェントガーデンの王立歌劇場で、フレデリック・アシュトン (Frederick Ashton) 振付の英国ロイヤル・バレエ団で世界初演されているが、この時はヘンツェ自身がオーケストラを指揮している。後に《オンディーヌ》から多くの作品が派生する。《婚礼の音楽》(Hochzeitsmusik) 、《水の精の戯れ》(Jeux des Tritons) 、《オンディーヌ 第1組曲》(Undine ? Erste Suite) と《オンディーヌ 第2組曲》(Undine ? Zweite Suite) 、《海の精のスリー・ステップ》(Trois Pas de Tritons) など、全て作曲者自身が手がけたものである。

この日放送の映像は、2009年6月の同歌劇場における同バレエ団の公演を収録したものである。オンディーヌは英国ロイヤル・バレエ団のゲスト・プリンシパルでもある吉田都、パレモンはエドワード・ワトソン。演奏はバリー・ワーズワース指揮のコヴェントガーデン王立歌劇場管弦楽団の演奏。


?番組詳細
クラシックロイヤルシート


?ピエール・ブーレーズ作品詳細
レポン (1981)
6人のソリスト、アンサンブル、コンピュータ音とライヴ・エレクトロニクスのための
スコア、パート等全てレンタル

ノタシオン (1945/78/84)
オーケストラのための
スタディ・スコア

music_2.gif Naxos Music Libraryで試聴

  • ミヒャエル・ギーレン指揮 南西ドイツ放送交響楽団 [CD93.098]

  • デイヴィッド・ロバートソン指揮 フランス国立リヨン管弦楽団 [MO782163]

  • ?ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ作品詳細

    オンディーヌ (1956/1957)
    3幕のバレエ
    スタディ・スコア
    ピアノ・リダクション

    婚礼の音楽 (1957)
    管楽アンサンブルのための
    スコア、パートともレンタル

    水の精の戯れ (1956/1957, 1967改訂)
    ピアノとオーケストラのためのディヴェルティスマン
    スタディ・スコア

    オンディーヌ 第1組曲 (1958)
    オーケストラのための
    スコア、パートともレンタル

    オンディーヌ 第2組曲 (1958)
    オーケストラのための
    スコア、パートともレンタル

    海の精のスリー・ステップ (1958)
    オーケストラのための
    スコア、パートともレンタル