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コンポージアム2014「ペーテル・エトヴェシュを迎えて」

2014年 5月 1日付

© Marco Borggreve

東京オペラシティの同時代音楽企画『コンポージアム』。16回目となる今年は、世界の主要なオーケストラや歌劇場に定期的に出演する指揮者であると同時に、現代ハンガリー音楽界を代表する作曲家であるペーテル・エトヴェシュを迎えて開催されます。

5月22日の「ペーテル・エトヴェシュの音楽」では、エトヴェシュ自身の指揮により《スピーキング・ドラム ―パーカッションとオーケストラのための4つの詩―》(2012-2013)註1、《鷲は音もなく大空を舞い》(2011, rev. 2012)註2、《ゼロ・ポインツ》(1999)註3、の3曲が日本初演。《スピーキング・ドラム》では「パーカッションの魔法使い」マルティン・グルービンガーによる超絶技巧ソロに期待が高まります。オーケストラはNHK交響楽団。

さらに今回、ジェルジ・リゲティの代表作《メロディーエン》《サンフランシスコ・ポリフォニー》もプログラムに組み入れられています。指揮者エトヴェシュは、これまでにもリゲティ作品をたびたび取り上げており、ケルン放送交響楽団とともに《サンフランシスコ・ポリフォニー》や《レクイエム》などを録音したCD[BMC0166]は、2013年の第55回グラミー賞にノミネートされました。

続く5月25日には、コンポージアムの核である「武満徹作曲賞本選演奏会」が行われます。世界31カ国から集まった108の応募作品の中から、エトヴェシュの譜面審査の結果選ばれた4作品が世界初演、受賞作が決定されます。こちらの演奏は杉山洋一指揮、東京フィルハーモニー交響楽団。

関連企画として、5月21日に東京オペラシティリサイタルホールにおいて自作のプレゼンテーションと室内楽作品を集めた演奏会が開かれるほか、5月20日には国立音楽大学においてエトヴェシュによるレクチャーが行われます。



註1:初演:2013年9月29日 ? モンテカルロ ? ダニエル・チャンポリーニ(パーカッション)、アンドレイ・ボレイコ指揮、モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団
註2:初演:2012年10月15日 ? パンプローナ ? アンドレス・オロスコ=エストラーダ指揮、バスク国立管弦楽団|改訂版初演:2013年1月31日 ? ボルドー ? クワメ・ライアン指揮、ボルドー・アキテーヌ国立管弦楽団
註3:初演:2000年2月27日 ? ロンドン ? ピエール・ブーレーズ指揮、ロンドン交響楽団




コンポージアム2014「ペーテル・エトヴェシュを迎えて」
ペーテル・エトヴェシュの音楽
2014年5月22日(木)19:00 東京オペラシティ コンサートホール
https://www.operacity.jp/concert/compo/2014/schedule/140522.php

  • リゲティ《メロディーエン
  • エトヴェシュ《スピーキング・ドラム ―パーカッションとオーケストラのための4つの詩―》*[日本初演]
  • リゲティ《サンフランシスコ・ポリフォニー
  • エトヴェシュ《鷲は音もなく大空を舞い》[日本初演]
  • エトヴェシュ《ゼロ・ポインツ》[日本初演]

指揮:ペーテル・エトヴェシュ
パーカッション:マルティン・グルービンガー *
NHK交響楽団



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