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細川俊夫《アイオロス》&《フルス》 欧州で2つの世界初演

2014年 10月 2日付

© Kaz ishikawa

この10月、細川俊夫の最新作となる2つの協奏作品の初演がヨーロッパ各地で行われます。

ハープと室内オーケストラのための《アイオロス》は、スコットランド室内管弦楽団による委嘱作品。10月9日にエディンバラのアッシャー・ホールで世界初演、続く10日にはグラスゴーでも演奏されます。演奏は、世界で最も注目されているハープ奏者であり、また細川の重要なコラボレーターである吉野直子と、ロビン・ティチアーティ指揮、スコットランド室内管弦楽団。気鋭の若手ティチアーティと同楽団による細川作品の初演は、2011年のエディンバラ国際フェスティバルにおける《開花 II》の見事な世界初演に続き、2度目となります。

10月24日にケルン・フィルハーモニーで世界初演が行われる、弦楽四重奏とオーケストラのための《フルス(河)》は、西ドイツ放送局、ポルトのコンサートホール「カーサ・ダ・ムジカ」、ユーラシア国際音楽祭による共同委嘱作品。演奏は、細川と長年にわたる深い信頼関係を築いてきたアルディッティ弦楽四重奏団と、ペーター・ルンデル指揮、ケルンWDR交響楽団です。弦楽四重奏のための《遠い小さな河》に続き、アルディッティ弦楽四重奏団の結成40周年を記念して作曲された作品です。

10月25日には、コンセルトヘボウ・ブリュージュにおいて《フルス》のベルギー初演が行われます。これは、コンセルトヘボウ・ブリュージュや、フランスのリール・オペラ座など、ベルギー・フランダース地方からフランス北部にかけての劇場や音楽祭が連携して展開しているプロジェクト『MuzeMuse』の一環として行われる演奏会。今シーズンの『MuzeMuse』では細川作品の特集が組まれており、来年8月までの1年間に渡って、オペラ《松風》フランス初演、ソプラノとハープのための《3つの天使の歌》ベルギー初演ほか、各地で細川作品の演奏が企画されています。


細川俊夫作品 演奏会日程(欧州)
10月9日 エディンバラ・アッシャー・ホール|《アイオロス》世界初演[info
10月10日 シティ・ホール|《アイオロス》[info
10月11日〜 Künstlerhaus(ボスヴィル)ほか|《 X》スイス初演[info
10月15日 セント・アンドルーズ大学|《冥想》イギリス初演[info
9月30日〜 リール・オペラ座|《松風》フランス初演[info
10月24日 ケルン・フィルハーモニー|《フルス(河)》世界初演[info
10月24日 コンセルトヘボウ・ブリュージュ|《3つの天使の歌》ベルギー初演[info
10月25日 コンセルトヘボウ・ブリュージュ|《フルス(河)》ベルギー初演[info
10月26日 コンセルトヘボウ・ブリュージュ|《沈黙の花》《開花》ほか[info
2015年4月22日 リール・オペラ座|《うつろひ》《鳥たちへの断章 II》[info
2015年5月7日 Festival van Vlaanderen Kortrijk|《ヴェネツィアの歌う庭》[info