細川俊夫《大鴉》日本初演
Charlotte Hellekant, ©Mats Bäcker / Lucilin, ©Jean Huot
2012年、ブリュッセルでの世界初演以来、ルクセンブルク、アムステルダム、パリ、ニューヨークなどで再演が重ねられてきた、細川俊夫作曲によるモノドラマ《大鴉》の日本初演が行われます。10月27日には東京の津田ホール、続く10月30日には広島のアステールプラザにて、2012年のアムステルダム公演と同じメンバー:シャルロッテ・ヘレカント(メゾ・ソプラノ)、ユナイテッド・インストゥルメンツ・オブ・ルシリン、川瀬賢太郎(指揮)による、コンサート形式の2回公演です。
《大鴉》は、エドガー・アラン・ポーによる同名の詩をテクストとした、メゾ・ソプラノと12の奏者のためのモノドラマ。ルクセンブルクを拠点とする現代音楽アンサンブル、ユナイテッド・インストゥルメンツ・オブ・ルシリンの委嘱によって作曲され、2012年、ベルギーの現代音楽フェスティバル「アルス・ムジカ」において、ヘレカントとルシリン、作曲者自身の指揮によるコンサート形式の世界初演が行われました。作品はオペラ的演出が可能となっており、これまでにルクセンブルクとパリでヤン・シュペッケンバッハ演出、ニューヨークでルカ・ヴェジェッティ演出によるプロダクションが上演されています。
メトロポリタン・オペラ、パリ国立オペラ、ネーデルランド・オペラ、モネ劇場などで活躍するヘレカントと、現代作品の演奏に特に定評のあるルシリン、そして細川のオペラ《班女》広島公演でも指揮を務めた若手期待株の川瀬による、注目の日本初演です。
大鴉
メゾ・ソプラノと12の奏者のためのモノドラマ
日本初演(コンサート形式)
2014年10月27日(月)19時開演 津田ホール(東京)[info]
2014年10月30日(木)19時開演 アステールプラザ(広島)[info]
作曲:細川俊夫
テクスト:エドガー・アラン・ポー『大鴉』(英語)
出演:シャルロッテ・ヘレカント(メゾ・ソプラノ) ユナイテッド・インストゥルメンツ・オブ・ルシリン 川瀬賢太郎(指揮)
照明演出:佐藤美晴
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