湯浅譲二 文化功労者に選ばれる
photo by Jun'ichi Ishizuka
24日、文化勲章・文化功労者の発表が行われ、作曲家の湯浅譲二が文化功労者に選ばれました。文化功労者の顕彰式は11月4日、東京・虎ノ門のホテルオークラ東京で行われます。
湯浅は1929年8月12日、福島県郡山市生まれ。慶応大学医学部進学コース在学中より音楽活動を始め、やがて芸術家グループ「実験工房」に参加、1952年より作曲に専念し、武満徹らとともに日本の現代音楽の礎を築きました。以来、管弦楽、室内楽、合唱、劇場用音楽、電子音楽など、幅広い作曲分野で創作を続けています。
1981年より94年まで、カリフォルニア大学サン・ディエゴ校(UCSD)教授。その後、日本大学芸術学部、東京音楽大学、桐朋学園大学等で後進の指導にあたるなど、教育と研究の場でも活躍。1998年から2011年まで「サントリーホール国際作曲委嘱シリーズ」のアーティスティック・ディレクターを務め、現在、UCSD名誉教授、国際現代音楽協会(ISCM)名誉会員。
これまでに、ニューヨークのジャパン・ソサエティをはじめ、ドイツ学術交流会ベルリン芸術家計画、トロント大学、フランス国立音響音楽研究所など、各国機関から多くの給付招聘を受けているほか、アジア作曲家会議、ブリティッシュ・カウンシル主催の現代音楽巡回演奏会、アムステルダム作曲家講習会、ダルムシュタット国際現代音楽夏期講習会、PMF太平洋作曲家会議、東京オペラシティ『コンポージアム』、ルーマニア現代音楽祭、アンサンブル・モデルン・アカデミー、現代音楽セミナー『秋吉台の夏』などに、招待作曲家、講師、審査員として参加。
受賞・受章歴に、ベルリン芸術祭審査員特別賞(1961)、イタリア賞(1966, 67), サン・マルコ金獅子賞(1967)、尾高賞(1972, 88, 97, 2003)、日本芸術祭賞(1973, 83)、飛騨古川音楽賞大賞(1995)、京都音楽賞大賞 (1995)、サントリー音楽賞(1996)、芸術選奨文部大臣賞(1997)、紫綬褒章(1997)、日本芸術院賞・恩賜賞(1999)など。
湯浅譲二 略歴
https://www.schottjapan.com/composer/yuasa/
湯浅譲二 作品リスト
https://www.schottjapan.com/composer/yuasa/works/