ファジル・サイ:サクソフォン協奏曲《バラード》 須川展也と都響が世界初演
photo: Marco Borggreve
ピアニスト、作曲家として活躍するファジル・サイ作曲によるサクソフォン協奏曲《バラード》の世界初演が、7月18日に東京のサントリーホールで行われる。演奏は須川展也(サクソフォン)と、ミゲル・ハース=ベドヤ指揮、東京都交響楽団。
アルト・サクソフォンと管弦楽のための《バラード》(2016)は、ソリストの須川展也の委嘱によって書き下ろされた新作。須川はこれまでにも、国内外の様々な作曲家への新作委嘱を通じてサクソフォンの新たなレパートリーの拡大に努めてきた。ファジル・サイとのコラボレーションとしては2014年10月に東京で、同じく須川自身の委嘱によるアルト・サクソフォンとピアノのための《組曲》の世界初演を作曲者とともに行い、大変な好評を博している。
この時の来日ツアー公演でサイはピアノ作品を中心に多くの自作を演奏し、その超人的なテクニックに加え、作曲家としての魅力を存分に披露した。なかでも、東京で行われた大オーケストラとトルコの楽器のための《交響曲第1番「イスタンブール・シンフォニー」》の日本初演(飯森範親指揮、東京交響楽団、イスタンブール交響楽団メンバー)は記憶に新しい。
当日は《バラード》のほか、ヒナステラ《バレエ組曲「エスタンシア」》や、ラヴェル《ラ・ヴァルス》などがプログラムされており、ダイナミックな響きの楽しめるコンサートとなるだろう。
ファジル・サイ
バラード
アルト・サクソフォンと管弦楽のための
Fazil Say: Ballad for alto saxophone and orchestra, op. 67
世界初演
2016年7月18日(月)14:00 サントリーホール(東京)[info]
須川展也(サクソフォン)
東京都交響楽団
ミゲル・ハース=ベドヤ(指揮)