鈴木優人による編曲作品のレンタル開始 モーツァルト《レクイエム》補筆校訂版も
© Marco Borggreve
作曲家・鍵盤奏者・指揮者など多方面での活動を展開している鈴木優人による3つの編曲作品、ならびにW. A. モーツァルト《レクイエム》鈴木優人補筆校訂版の、演奏用楽譜レンタルが開始された。
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◉ G. F. ヘンデル / 鈴木優人編曲《アラ・ホーンパイプ》「水上の音楽」より
ウインド・オーケストラのための編曲作品(2016)
初演:2017年2月25日 – 東京 – 芸劇ウインドオーケストラ、鈴木優人指揮
◉ J. S. バッハ / 鈴木優人編曲《パッサカリアとフーガ ハ短調》BWV 582
ウインド・オーケストラのための編曲作品(2017)
初演:2017年2月25日 – 東京 – 芸劇ウインドオーケストラ、鈴木優人指揮
◉ J. S. バッハ / 鈴木優人編曲《"Wenn wir in höchsten Nöthen sein"》BWV 668a
室内オーケストラのための編曲作品(2012)
初演:2012年1月22日 – 福岡 – 九州交響楽団、鈴木優人指揮
◉ W. A. モーツァルト《レクイエム》KV 626 鈴木優人 補筆校訂版
モーツァルトの自筆譜及び、アイブラー、ジュスマイヤーの補筆完成版に基づく
初演:2013年12月1日 – 北海道 – キャロリン・サンプソン、マリアンネ・ベアーテ・キーラント、櫻田亮、クリスティアン・イムラー、バッハ・コレギウム・ジャパン、鈴木雅明指揮
来たる4月28日には、モーツァルト《レクイエム》鈴木優人補筆校訂版のシンガポール初演が行われる。この補筆校訂版はモーツァルトの自筆譜及び、アイブラー、ジュスマイヤーの補筆完成版に基づいているが、〈ラクリモーザ〉に続いて鈴木の手による〈アーメン〉が追加されていることが大きな特徴といえるだろう。〈アーメン〉は、《レクイエム》作曲と同時期にモーツァルトが残したと考えられる4声のアーメン・フーガの提示部のスケッチを元にしている。鈴木は、《ミサ・ブレヴィス ニ短調 KV 65》や《ミサ・ブレヴィス 変ロ長調 KV 275》にみられるモーツァルトの書法を参考に、自筆部分から大きく延長しないという方針のもとで短いフーガとして新たに完成させた、と述べている。
このほか、鈴木優人版《レクイエム》の詳細な補筆校訂報告は、ショット・ミュージックから今年発売予定のスコア(出版譜)に掲載される。