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小曽根真《ピアノ協奏曲「もがみ」》 楽譜取扱い開始

2020年 7月 14日付

小曽根真 / Makoto Ozone

photo © Kazashito Nakamura

ショット・ミュージックはこのたび、世界の第一線で活躍するジャズ・ピアニストであり、作曲家の小曽根真(おぞね・まこと)氏と、その作品の著作権管理・出版等に関する契約を交わし、最初の契約作品として、同氏作曲による《ピアノ協奏曲「もがみ」》の演奏用楽譜のレンタルを開始しました。

小曽根は1983年バークリー音楽大学ジャズ作・編曲科を首席で卒業。同年米CBSと日本人初のレコード専属契約を結び、アルバム「OZONE」で全世界デビュー。以来、ソロ・ライブをはじめゲイリー・バートン、ブランフォード・マルサリス、パキート・デリベラなど世界的なトッププレイヤーとの共演や、自身のビッグ・バンド「No Name Horses」を率いてのツアーなど、ジャズの最前線で活躍。‍2003年グラミー賞ノミネート。2011年より国立音楽大学(演奏学科ジャズ専修)教授に就任、次世代のジャズ演奏家の指導、育成にもあたる。2016年には、チック・コリアとの日本で初の全国デュオ・ツアーを、17年にはゲイリー・バートンの引退記念となるツアーを行った。

近年はクラシックにも本格的に取り組み、ニューヨーク・フィル、サンフランシスコ響など、国内外の主要オーケストラと共演を重ね、高い評価を得ている。2017年11月、バーンスタイン生誕100年祭にて会場の喝采を浴びたアラン・ギルバート指揮のニューヨーク・フィルとの共演によるバーンスタイン《不安の時代》とガーシュウィン《ラプソディ・イン・ブルー》のライブ録音は、2018年3月、ユニバーサル・ミュージックより「ビヨンド・ボーダーズ」と題して、小曽根の初のクラシックアルバムとしてCDリリースされている。

ピアノ協奏曲「もがみ」》(2003)は、2003年10月、山形県国民文化祭で当時の皇太子同妃両殿下ご臨席のもと、作曲者自身の独奏・指揮によって世界初演され、その後、2004年10月には、小松長生指揮、コスタリカ国立交響楽団、小曽根真の独奏により海外初演も行われた。3つの楽章から成るこの作品では、随所に現れるジャズ・ピアノの即興的な演奏が、時に雄大な自然を思わせる響きを奏で、時に哀しみの歌を切々と歌うオーケストラと共に、最上川の美しい風景、悲しい歴史、そして最上川の厳しい自然と共に生きてきた人々の暮らしを描き出していく。

7月25日、26日に開催される「小曽根真 ”Jazz meets Classic”」において、小曽根真のピアノ、太田弦指揮、新日本フィルハーモニー交響楽団により再演予定。

小曽根真
ピアノ協奏曲「もがみ」
Makoto Ozone: “Mogami” Concerto for Piano and Orchestra

小曽根真(ピアノ) 太田弦(指揮) 新日本フィルハーモニー交響楽団
2020年7月25日(土)17:00 東京文化会館大ホール
https://www.t-bunka.jp/stage/4767/
2020年7月26日(日)15:00 オリンパスホール八王子
https://www.t-bunka.jp/stage/4768/