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細川俊夫 《ヴァイオリン協奏曲「ゲネシス」》、オーケストラのための《さくら》世界初演

2021年 4月 14日付

細川俊夫/Toshio Hosokawa

photo © Kaz Ishikawa

公演中止のお知らせ

(2021年4月23日追記)

新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、4月25日、26日のエルプフィルハーモニーでの公演は中止となりました。

細川俊夫の新作、《ヴァイオリン協奏曲「ゲネシス(生成)」》が4月25日、エルプフィルハーモニー・ハンブルクで、ヴェロニカ・エーベルレのヴァイオリン独奏、ケント・ナガノ指揮、ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団によって世界初演される。

《ヴァイオリン協奏曲「ゲネシス(生成)」》は、ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団と、香港シンフォニエッタ、NHK交響楽団、広島交響楽団、 プラハ放送交響楽団、Grafenegg Festivalの共同委嘱による作品で、ヴァイオリン独奏を務めるヴェロニカ・エーベルレに捧げられている。

この作品は、エーベルレが2019年11月に出産したことを祝って書かれた。細川の他の協奏曲作品と同様、ヴァイオリン独奏は人、オーケストラは人を囲む自然や宇宙と捉えられている。オーケストラの奏でる羊水をイメージした波動の中から、ヴァイオリン独奏の命が生まれ、周囲を模倣しながら、少しずつ成長していく。その命は、次第に独立し、周囲に反発したり、争ったりしながら、更に成長を続け、ついには自分を取り囲む宇宙との調和を見い出し、ヴァイオリン独奏とオーケストラはひとつに溶け合っていく。

命の大切さをより身近に感じる昨今、新しい命が産まれたことへの喜びと、その命が無事に大きく育っていくようにという願いが込められたこの作品は、人々の心に大いなる共感を呼ぶことだろう。母として更にパワーアップしたであろうエーベルレの独奏にも期待が高まる。

4月16日にはFacebook Liveにおいて、インゴ・メッツマッハー指揮、バンベルク交響楽団によって、同楽団からアンコール・ピースとして委嘱された細川のオーケストラのための《さくら》が世界初演される。

細川はこれまでに、笙をはじめ、様々な楽器のために日本古謡の《さくら》を編曲してきたが、オーケストラのための編曲はこれが初となる。主に弦楽器が奏でるオスティナートのような完全5度の響きの中から、「さくら」の旋律が静かに歌われ始め、オーケストラ全体で奏でられた後、やがてその旋律は完全5度の響きのなかへ消えていく。

【公演中止】

細川俊夫 Toshio Hosokawa
ヴァイオリン協奏曲「ゲネシス(生成)」
Violin Concerto “Genesis”
【世界初演】

ヴェロニカ・エーベルレ(ヴァイオリン) ケント・ナガノ(指揮) ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団
2021年4月25日[日]11:00 エルプフィルハーモニー 大ホール
https://www.elbphilharmonie.de/en/whats-on/hamburg-philharmonic-state-orchestra/14130
2021年4月26日[月]20:00 エルプフィルハーモニー 大ホール
https://www.elbphilharmonie.de/en/whats-on/hamburg-philharmonic-state-orchestra/14132

細川俊夫 Toshio Hosokawa
さくら
オーケストラのための
Sakura (Kirschblüte) for orchestra
【世界初演】

インゴ・メッツマッハー(指揮) バンベルク交響楽団
2021年4月16日[金]17:00 Facebook Live
https://www.bamberger-symphoniker.de/en/programme-tickets/concert-overview/radio-recording-and-facebook-live-ingo-metzmacher-and-maximilian-schmitt-16-04-2021.html