新刊楽譜:細川俊夫《唄(ばい)》コントラバス独奏のための
2022年 8月 31日付
細川俊夫作曲、コントラバス独奏のための《
コントラバスのための《
細川はコンクール参加者に次のようなアドバイスを送っている。
「唄」は、仏教の儀式で歌われる声明(男性僧侶の歌)の一種を意味している。その旋律線は、ちょうど毛筆のカリグラフィーのように、一つの持続音に装飾音や、揺れ、大きなうねりを持ったヴィブラートをつけて歌われる。
一つ一つの音の線の流れ、点(ピチカート)としての微妙な表情を注意深く繊細にダイナミックに表現してほしい。音は余白(沈黙)の空間への書(カリグラフィー)として捉えて。
コントラバス独奏の作品は、まだまだレパートリーが少ないジャンルである。2019年にコントラバス奏者のエディクソン・ルイスのために作曲された《小さなエッセイ》とともに、今後のこのジャンルにおける重要なレパートリーのひとつとなっていくだろう。
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細川俊夫
唄
コントラバス独奏のための
Toshio Hosokawa: BAI
for double bass solo
パフォーミング・スコア
227 x 303 mm/12ページ
SJ1210
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