photo © Kaz Ishikawa

7月9日、サントリーホールにて、細川俊夫の新作《2つの日本民謡》が長谷川久恵指揮、東京少年少女合唱隊：コンサートコア・カンマーコアによって世界初演される。

児童合唱（または女声合唱）のための《2つの日本民謡》は、東京少年少女合唱隊の70周年を記念して委嘱された作品。細川がライフワークとして手がけている日本民謡の編曲シリーズのひとつで、2月に初演されたギターのための《日本の歌》、5月に初演された声とピアノのための《2つの日本の子守唄》に続き、今年初演を迎える3作目となる。日本の歌に対する細川の関心の深まりを様々な形で感じられる年になりそうだ。本作は、《さくら》と《五木の子守歌》の2曲からなる。

東京少年少女合唱隊による委嘱作品としては、《テネブレ》（1993）、《歌う木—武満徹へのレクイエム》（1996-97）、《森の奥へ》（2002）に続き、本作は4作品目となる。細川が絶大な信頼を置く長谷川久恵の指揮のもと、今回の新作初演でも、期待に違わぬ演奏で、日本の歌の魅力を最高の形で聴かせてくれることだろう。当日は《歌う木》も演奏される予定。

細川俊夫
《2つの日本民謡》（2022）
児童合唱（または女声合唱）のための編曲作品
Two Japanese Folk Songs
for children’s (or female) chorus arranged by Toshio Hosokawa
世界初演

長谷川久恵（指揮）、東京少年少女合唱隊：コンサートコア・カンマーコア
2023年7月9日（日）19:00　サントリーホール（東京）
http://www.lsot.jp/news/soon/index.html