細川俊夫 笙と竽のための《日本の歌》世界初演
photo © Kaz Ishikawa
12月2日、サントリーホールにて、細川俊夫の新作《日本の歌》が宮田まゆみ(笙)、豊英秋(笙)、石川高(笙、竽)によって世界初演される。
2本の笙と竽/3本の笙のための《日本の歌》は、「宮田まゆみ 笙リサイタル 甦る古譜と現代に生きる笙シリーズ Ⅴ-3『笙づくし 其の弐』」のために作曲された。細川がライフワークとして手がけている日本民謡の編曲シリーズのひとつで、2月に初演されたギターのための《日本の歌》、4月に初演された声とピアノのための《2つの日本の子守唄》、7月に初演された児童合唱のための《2つの日本民謡》に続き、今年4作目の初演となる。
宮田は細川の創作活動に多大な影響を与えてきた演奏家のひとりであり、独奏曲《光に満ちた息のように》をはじめ、笙とハープのための《うつろひ》、笙とフルートのための《鳥たちへの断章 Ⅲ》など、細川はこれまでに彼女のために多くの作品を書いている。日本民謡としては、笙のための《さくら−オットー・トーメック博士の80歳の誕生日に−》がある。長く活動を共にしてきた宮田による《日本の歌》の初演は、細川の日本の歌に対する思いが更に深く表現される機会となるだろう。本作は、《五木の子守歌》《さくら》と《山寺の和尚さん》の3曲からなる。
細川俊夫
《日本の歌》(2023)
2本の笙と竽/3本の笙のための編曲作品
Japanese Songs
arrangements for 2 Shos and U / 3 Shos
世界初演
宮田まゆみ 豊英秋(以上笙) 石川高(笙、竽)
2023年12月2日(土)14:00 サントリーホール(東京)
https://www.suntory.co.jp/suntoryhall/schedule/detail/20231202_S_2.html