新刊楽譜:細川俊夫《ヴァルターのために》
2023年 12月 1日付
細川俊夫作曲、《ヴァルターのために》の演奏用楽譜が、ショット・ミュージックの新刊として発売された。
ソプラノ・サクソフォンとピアノ、任意の打楽器のための《ヴァルターのためにー弧のうた IIー》(2010)は、2010年に、友人のヴァルター・フィンクの80歳の誕生日プレゼントとして作曲された作品。オーボエとハープのための《弧のうた》(1999)を基に、ソプラノ・サクソフォン、ピアノ、打楽器のために書き換えられた。初演は、ドイツのラインガウ音楽祭でのヴァルター・フィンク80歳記念コンサートにおいて、Trio Accantoの演奏により、2010年8月16日に行われた。演奏時間は9分。
「弧のうた」は、演奏家が何か永遠な物に向かって、音でアーチを描こうとする行為を音楽化しようとした作品である。その音の形は、カリグラフィーの毛筆のような形態を持つ。描かれる音そのものの形態だけでなく、それが生まれてくる沈黙、余白、間にも大きな意味を持たせている。(細川俊夫)
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細川俊夫
ヴァルターのために
弧のうた II
ソプラノ・サクソフォンとピアノ、任意の打楽器のための
Toshio Hosokawa: Für Walter
Arc-Song II
for soprano saxophone and piano with percussion (ad lib.)
スコア+パート譜
230 x 303 mm/20+8+4ページ
SJ1223
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