photo © Kaz Ishikawa

1月24日、ドイツのカールスルーエ音楽大学にて、細川俊夫の新作《想起 II》が塚越慎子と中村功によるマリンバ・デュオによって世界初演される。

中村が塚越の豊かに歌い上げるマリンバに感銘を受けたことがきっかけとなり、マリンバ・デュオのプロジェクトが発足。それぞれと深い繋がりを持つ細川が2人のために作品を書くこととなり、自身がマリンバ・ソロのために書いた《想起》（2002）を基に、2台のマリンバのための《想起 II》を新たに書き起こした。

細川が人間にとって根源的な響きと捉えている「海の響き」からマリンバのために丁寧に聴き出した響きと、寄せては返す波のような静かな運動による「命の波動」によって書かれた《想起》。世代は違うものの、世界的に活躍する2人のデュオによって、《想起 II》にどのような新しい息吹が吹き込まれるのか、期待が高まる。

3月には銀座のヤマハホールにて、日本初演も予定されている。

細川俊夫
《想起 II 》（2023）
2台のマリンバのための
Reminiscence II
for 2 marimbas

【世界初演】
塚越慎子、中村功（以上マリンバ）
2024年1月24日（水）19:30　カールスルーエ音楽大学（カールスルーエ, ドイツ）
https://hfm-karlsruhe.de/veranstaltungen/marimbaduo-noriko-tsukagoshi-isao-nakamura

【日本初演】
塚越慎子、中村功（以上マリンバ）
2024年3月16日（土）15:00　ヤマハホール（東京）
https://retailing.jp.yamaha.com/shop/ginza/hall/event/detail?id=4240